• TOP
  • 「名車購入ミニガイド付き」4ウエイオープントップ採用。本格FRスポーツ、スズキ・カプチーノの凝縮の美学

 ー 

「名車購入ミニガイド付き」4ウエイオープントップ採用。本格FRスポーツ、スズキ・カプチーノの凝縮の美学

Writer:岡崎宏司 Photo:小久保昭彦

スズキ・カプチーノ 新車時価格:5MT 145万8000円(1991年式) 試乗記

スズキ・カプチーノ ロングノーズの下に657cc直3DOHC12Vターボ(64ps/8.7kgm)搭載 ボディサイドにはエンジンの熱気を排出するダクト装着 ボンネットはアルミ製
スズキ・カプチーノ ロングノーズの下に657cc直3DOHC12Vターボ(64ps/8.7kgm)搭載 ボディサイドにはエンジンの熱気を排出するダクト装着 ボンネットはアルミ製

4つのスタイルが楽しめる独創オープン。エンジンはパワフル

 カプチーノは実に日本的なクルマだ。小さなボディの中に、いろいろな要素を詰め込んでいる。ビートがアクティブなやんちゃ坊主なら、バランスの取れたしっかり者、といった印象である。しかも遊ぶべきところは、ちゃんと遊んでいる。

 最大の個性は「4ウェイ式オープントップ」だ。アルミ製の分割式トップと、下げるとそのままトランク内に収納できるガラス式リアウィンドウの組み合わせは、フルオープン/タルガトップ/Tバールーフ/クローズドと、4タイプのボディバリエーションを実現した。しかも操作は簡単。往年のカラクリ細工を彷彿させる。
 コクピットの仕上げはいい。Kカーらしくない落ち着きを感じさせる。トップを上げると十分なトランクスペースを確保しているのもポイントである。

 エンジンはパワフルだ。64ps/8.7kgmを発生する直3ツインカムターボは、3000rpmを超えるあたりからターボ効果が明確になり、8500rpmのレッドゾーンまで一気に伸びていく。ヒルクライムでも、ワインディングロードでも速さを満喫できる。5速ギアボックスをフルに使い、パワーゾーンに回転計の針をクギ付けにすれば、いつでもパンチのある速さが楽しめる。

クローズド時の耐候性は高水準 独立したトランクが便利 足回りは4輪ダブルウィッシュボーン式 パワーウェイトレシオ:10.9kg/ps

FRらしいコントローラブルなハンドリング。ワインディングでいい汗がかける!

 FRのカプチーノは、ハンドリング面のコントロール幅が広い。ターボエンジンの豊かなトルクを後輪にフルに送り込むと、テールはじわりと滑り出し、ドリフト状態に入っていく。そんな状態でも後輪のコントロール性は高く、路面をしっかりとつかみ続けてくれるので不安はない。大胆な走りにチャレンジしやすいのだ。FRレイアウトを採用したメリットは、アップテンポな走りにトライすると誰にでもすぐにわかる。

 風を切りながら、ワインディングロードを駆け回るのは楽しい。望めば本格スポーツドライブの快感を味わわせてくれ、いい汗がかける。カプチーノは本当によくできている。
 冒頭の「日本的なクルマ」の意味は、小さなボディに多くの魅力をバランスよく詰め込むことができるのは、日本のメーカーだけだからである。
(カー・アンド・ドライバー 1993年1月26日号掲載)

コクピットの質感は高水準 ステアリングはチルト&テレスコピック機構付き ACとPWは標準 操縦性は軽快さと安定感を重視した設定
室内はタイト シートはサポート性に優れた合成レザー仕様 シート後方に小物用スペースを確保 フルオープン時の開放感はハイレベル
カプチーノは4ウェイトップ標準装備 写真のクーペ状態からTバールーフ/タルガトップ/フルオープンに変身した リアウィンドウは熱線入りガラス製

ワンポイント名車購入ガイド

 カプチーノ(EA11R/EA22R型)は、1991年11月から98年まで販売された。生産台数は約2万6500台。当初は5速MT仕様のみだったが、95年に3速ATを追加、同時にエンジンがF6A型からK6A型に変更された。現在の価格は、40万から200万円+αと幅がある。ボディフレームにサビが発生しているクルマも多いので注意が必要。ダッシュボードが割れている場合は、リペアに10万円以上かかる。専門店からの購入がお勧め。

1991年式 スズキ・カプチーノ 主要諸元

グレード=カプチーノ(1991年式)
新車時価格=5MT 145万8000円
寸法・重量=全長×全幅×全高3295×1395×1185mm ホイールベース2060mm 車重700kg
エンジン=657cc直3OHC12Vターボ(64ps/6500rpm 8.7kgm/4000rpm)
サスペンション=前後ダブルウィッシュボーン 
ブレーキ=前後ディスク
タイヤ&ホイール=165/65R14+アルミ 
駆動方式=FR
乗車定員=2名
※1stモデル/生産期間:1991〜1996年

関連記事

1

Related Article新車情報もっと読みたい

What's News最新情報