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マクラーレンの最強アルティメットシリーズ「エルバ」にウィンドスクリーン装着車を設定

Writer:大貫直次郎 

これでヘルメットを被らなくてもスポーツ走行できる! マクラーレン・エルバにフロントウィンドスクリーンを配した「エルバ・ウィンドスクリーン・バージョン」が登場

 英マクラーレン・オートモーティブは2021年5月27日(現地時間)、最強アルティメットシリーズのエルバにフロントウィンドスクリーンを組み込んだ「エルバ・ウィンドスクリーン・バージョン(Elva windscreen version)」を設定し、間もなく生産を開始すると発表した。

▲マクラーレン・エルバ・ウィンドスクリーン・バージョン アルティメットシリーズの最強バージョンで、スクリーンレス仕様のエルバをベースに、軽量かつ空力特性に優れるフロントウィンドスクリーンを装着。写真はプロトタイプ

 マクラーレンのアルティメットシリーズに位置する「エルバ(Elva)」は、マクラーレンの創始者であるブルース・マクラーレンが1960年代に設計したレーシングカー、マクラーレン・エルバM1シリーズをリスペクトして命名した、149台限定生産の新世代ロードスターである。基本骨格はカーボンファイバーコンポジットのモノコック構造で構成。フルオープンのボディカウルやシート骨格などもカーボン材で仕立てる。ミッドシップに搭載するパワーユニットは、マクラーレン・セナやセナGTRに採用したユニットと基本的に共通の3994cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジンで、最高出力は815ps、最大トルクは800Nmを発生。トランスミッションには7速シームレスシフトギアボックス(7DCT)を組み合わせて、後輪を駆動する。また、排気システムにはチタニウム材とインコネル合金材を採用したクアッドエグゾーストをセット。さらに、足回りには最新のリンク型油圧式フルアクティブサスペンションを組み込んだ。

▲ミッドシップに搭載するパワーユニットは3994cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジンで、最高出力は815ps、最大トルクは800Nmを発生する

 今回発表された「エルバ・ウィンドスクリーン・バージョン」は、物理的なフロントウィンドスクリーンを望むユーザーの要望に応えるとともに、米国の一部の州の法令を満たすために設計されたエルバの新しい仕様である。
 エクステリアに関しては、ベース車両のエルバの特徴であるスプリッター上部中央に設置した大きなインレットとフロントクラムシェルのアウトレットベント、上下に動くカーボンファイバー製ディフレクターで構成するアクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)を省略。そのうえで、AAMSと同様のスムーズな空気の流れを確保した専用設計のフロントウィンドスクリーンを配し、新鮮なロードスタースタイルを構築した。

▲AAMSと同様のスムーズな空気の流れの確保した専用設計のフロントウィンドスクリーンを配し、新鮮なロードスタースタイルを実現した

 また、ビスポーク部門のマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)はウィンドスクリーン装着による重量増を極力抑えることを画策。電子制御の雨滴感知式ワイパーやウィンドウウォッシャー、サンバイザー、そしてヒーテッドガラスとそれを囲むカーボンファイバー製サラウンドを含めて、約20kgの重量増に抑えることを目標に掲げる(現在、最終的な評価待ち)。なお、ルーフやサイドウィンドウ、リアスクリーンなどは既存のスクリーンレスモデルと同じく未装備だ。

▲ウィンドスクリーン装着による重量増は約20kgに抑えることを目標に開発。ルーフやサイドウィンドウ、リアスクリーンなどは未装備

 オープンエアのキャビンを包み込むマクラーレン最新の“ブラード・バウンダリー(溶け込むような)”デザインを採用した内装も、前端部を除いてスクリーンレス仕様と基本的に共通。キャビン周囲のパネルやシザーズドアの最上部はカーブを描きながら内装と融合し、またシートのバットレスはキャビン後方にきれいに流れ込むなど、エクステリアとインテリアが境界なく一体化したかのような、美しく洗練された造形を具現化している。

▲オープンエアのキャビンを包み込む最新の“ブラード・バウンダリー”デザインを採用した内装は、前端部を除いてスクリーンレス仕様と基本的に共通

 フロントウィンドスクリーンを組み込んで快適性を高めた「エルバ・ウィンドスクリーン・バージョン」。最初のデリバリーは、MSOによるパーソナライゼーションのあと、本年末から開始する予定である。

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