11代目となる新型ホンダ・シビックがワールドプレミア

ホンダが11代目となる新型シビックのハッチバックモデルを世界初公開。日本では本年8月に発表、秋に発売予定

 ホンダは2021年6月24日、新型シビックのハッチバックモデルをオンライン発表した。日本市場では本年8月に発表、秋に発売を予定。車種展開は、多彩な先進装備で安心と快適を追求した上級タイプのEXと標準仕様のLXという2タイプをラインアップする。

▲新型ホンダ・シビックEX 全長4550×全幅1800×全高1415mm ホイールベース2735mm 乗車定員5名 商品コンセプトとして“爽快シビック”を標榜。写真のボディカラーはプレミアムクリスタルレッドメタリック
▲新型ホンダ・シビックEX 全長4550×全幅1800×全高1415mm ホイールベース2735mm 乗車定員5名 商品コンセプトとして“爽快シビック”を標榜。写真のボディカラーはプレミアムクリスタルレッドメタリック

 11代目となる新型シビックは、商品コンセプトとして“爽快シビック”を標榜。親しみやすさと特別な存在感をあわせ持ち、乗る人全員が“爽快”になれるクルマを目指して開発される。具体的には、ホンダのクルマづくりの基本である「人中心」の考え方を深く掘り下げた気持ちが明るくなるような開放的なデザイン、質の高い走行体験を提供するダイナミクス、直感的に使うことのできる「HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)」など、乗る人を中心とした考えを元に、着実な進化を果たした。

▲運転しやすく心も開放的になれるようなキャビンを追求するとともに、クーペのような流れるプロポーションを描くことで、前方視界の確保と美しいスタイリングを高次元で両立する
▲運転しやすく心も開放的になれるようなキャビンを追求するとともに、クーペのような流れるプロポーションを描くことで、前方視界の確保と美しいスタイリングを高次元で両立する

 パッケージングに関しては、開放的な空間と広い水平視野角による気持ちの良い視界を実現。また、従来からのロー&ワイドな骨格をさらに際立たせることにより、高い安定感と動的性能の両方で、新型シビックならではのフォルムを創出する。ボディサイズは従来モデル比で30mm長く、幅は同一で、5mm低く、ホイールベースが35mm長い全長4550×全幅1800×全高1415mm/ホイールベース2735mmに設定。また、Aピラー下端の位置を50mm後退させ、後席のショルダーラインを35mm下げ、リアクォーターガラスを新設したことで、前後席ともに視界をいっそう拡大させた。

▲フルLEDヘッドライト(デイタイムランニングランプ付)を標準装備。EXにはLEDアクティブコーナリングライトも組み込む
▲フルLEDヘッドライト(デイタイムランニングランプ付)を標準装備。EXにはLEDアクティブコーナリングライトも組み込む
▲ベルリナブラック+ダーク切削クリア仕上げの18インチアルミホイールを装着
▲ベルリナブラック+ダーク切削クリア仕上げの18インチアルミホイールを装着

 エクステリアについては、運転しやすく心も開放的になれるようなキャビンを追求するとともに、クーペのような流れるプロポーションを描くことで、前方視界の確保と美しいスタイリングを高次元で両立。また、フロントビューは精悍でスポーティな表情となるよう薄型フルLEDヘッドライトとハニカムグリルを採用し、一方でリアセクションはロー&ワイドに仕立ててスタンスの良さを強調する。ボディカラーはEXとLXともにプレミアムクリスタルレッドメタリック/プラチナホワイトパール/クリスタルブラックパール/ソニックグレーパール/プレミアムクリスタルブルーメタリックの全5色を設定した。

▲ボディカラーは全5色を設定。写真はプラチナホワイトパール
▲ボディカラーは全5色を設定。写真はプラチナホワイトパール
▲クリスタルブラックパール
▲クリスタルブラックパール
▲ソニックグレーパール
▲ソニックグレーパール
▲プレミアムクリスタルブルーメタリック
▲プレミアムクリスタルブルーメタリック

 内包するインテリアは、ノイズレスな造形とすることで、爽やかで心地の良い移動ができる空間を創出。また、感性に響くようなスイッチの触感と空間のデザインを追求し、気持ちのいい視界を提供するキャビンルームに仕立てる。細部のパーツにもこだわり、手にしっかりと馴染む本革巻きステアリングホイールや質感高く仕上げたエアコンアウトレット、上質さとスポーティさを融合させたシートなどを採用。シート表皮は、EXがプライムスムース×ウルトラスエード(ブラック×レッド)のコンビ、LXがプライムスムース×ファブリック(ブラック)のコンビで仕上げる。また、ラゲッジルームは開口部を広げて使いやすさを向上。後席シートバックには60:40分割可倒機構を組み込んだ。

▲インテリアはノイズレスな造形とすることで、爽やかで心地の良い移動ができる空間を創出。質感高く仕上げたエアコンアウトレットのアレンジも印象的
▲インテリアはノイズレスな造形とすることで、爽やかで心地の良い移動ができる空間を創出。質感高く仕上げたエアコンアウトレットのアレンジも印象的
▲EXはプライムスムース×ウルトラスエード(ブラック×レッド)のコンビシートを採用
▲EXはプライムスムース×ウルトラスエード(ブラック×レッド)のコンビシートを採用
▲LXはプライムスムース×ファブリック(ブラック)のコンビシートを装着
▲LXはプライムスムース×ファブリック(ブラック)のコンビシートを装着
▲ラゲッジルームは開口部を広げて使いやすさを向上。後席シートバックには60:40分割可倒機構を組み込む
▲ラゲッジルームは開口部を広げて使いやすさを向上。後席シートバックには60:40分割可倒機構を組み込む

 装備面の充実化も注目ポイントだ。EXにはBOSEプレミアムサウンドシステムを設定。フロントピラーに埋め込んだツィーターなど12個ものスピーカーでキャビンを取り囲むようにレイアウトし、コンサート会場にいるような臨場感が楽しめる。また、自動地図更新サービスやHondaリモート操作、Hondaデジタルキー、車内Wi-Fi、Hondaアプリセンターなどの先進機能を有する車載通信モジュール「Honda CONNECT」を標準で装備。緊急サポートセンターやHonda ALSOK駆けつけサービスが利用できるHonda Total Care プレミアムも用意した。

▲EXにはコンサート会場にいるような臨場感が楽しめるBOSEプレミアムサウンドシステムを設定
▲EXにはコンサート会場にいるような臨場感が楽しめるBOSEプレミアムサウンドシステムを設定
▲最新バージョンの車載通信モジュール「Honda CONNECT」を標準で装備
▲最新バージョンの車載通信モジュール「Honda CONNECT」を標準で装備

 走行面に関しては、質が高く軽快な新しい移動体験の提供を目指して、細部にわたる熟成と進化を実施する。パワーユニットには、熟成の1.5リットル直列4気筒DOHC16V・VTEC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力182ps/6000rpm、最大トルク240Nm/1700~4500rpm)を搭載。トランスミッションには、ダイレクトにクルマとの一体感を得られる6速MTと、3つのドライブモードが選択できるCVTを設定した。

▲パワーユニットには熟成の1.5リットル直列4気筒DOHC16V・VTEC直噴ガソリンターボエンジン(182ps/240Nm)を搭載
▲パワーユニットには熟成の1.5リットル直列4気筒DOHC16V・VTEC直噴ガソリンターボエンジン(182ps/240Nm)を搭載
▲ダイレクトにクルマとの一体感を得られる6速MTを設定
▲ダイレクトにクルマとの一体感を得られる6速MTを設定
▲CVTではドライバーが任意に3つのドライブモードを選択できる
▲CVTではドライバーが任意に3つのドライブモードを選択できる

 安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」のバージョンアップも見逃せない。機構面では、フロントワイドビューカメラと高速画像処理チップを新採用。トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)の追加など、従来モデルからさらに機能を進化・充実させる。また、夜間の対向車などに眩しさを与えず、良好な遠方視認性を提供するアダプティブドライビングビームをホンダ車として初めて採用し、安全運転をいっそう向上させた。

▲Honda SENSINGにはフロントワイドビューカメラと高速画像処理チップを新採用。機能面ではトラフィックジャムアシスト(画像・左)やアダプティブドライビングビーム(同・右)などを追加する
▲Honda SENSINGにはフロントワイドビューカメラと高速画像処理チップを新採用。機能面ではトラフィックジャムアシスト(画像・左)やアダプティブドライビングビーム(同・右)などを追加する

 なお、ホンダは独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載する新型シビックのハイブリッドモデルと、高性能バージョンのシビック・タイプRの発売を、2022年に実施すると予告している。

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