アウディQ5シリーズにクーペスタイルSUVの「Q5／SQ5スポーツバック」が登場

2021年7月22日新車ニュース大貫直次郎

アウディがプレミアムミッドサイズSUVのQ5に流麗なクーペスタイルを纏った「Q5／SQ5スポーツバック」を新設定。導入記念モデルの「1stエディション」も用意

　アウディ・ジャパンは2021年7月14日、プレミアムミッドサイズSUVのQ5シリーズにクーペスタイルSUVのQ5スポーツバックおよびSQ5スポーツバックを設定し、合わせて導入記念モデルの「1stエディション」（販売台数230台限定）を用意して、本年8月17日に発売すると発表した。

▲アウディQ5スポーツバック 1stエディション　価格：7DCT837万円　全長4695×全幅1900×全高1660mm　ホイールベース2825mm　乗車定員5名　S line plusパッケージやプライバシーガラスなどを標準で装備する

車種展開は以下の通り。
Q5スポーツバック 40TDIクワトロ・アドバンスト：729万円
Q5スポーツバック 40TDIクワトロ・Sライン：787万円
Q5スポーツバック 1stエディション：837万円
SQ5スポーツバック：967万円

　e-tronスポーツバック、Q3スポーツバックに続く第3のクーペSUVモデルとなるQ5スポーツバックは、プレミアムミッドサイズSUVならではの上質で力強いルックスを基調に、クーペのスポーティかつ優美なシルエットを融合させて、独自のクロスオーバースタイルを具現化したことが特徴である。

*▲ボディカラーは写真のウルトラブルーメタリックを130台限定、グレイシアホワイトメタリックを100台限定で販売*

　まずエクステリアでは、リアエンドへと流れるように弧を描く流麗なルーフラインに、専用デザインのシングルフレームグリルや前後バンパーなどを組み込んで、アウディのスポーツバックならではの個性を主張する。合わせてグレードごとの差異化を図り、アドバンストはアウディQ8が採用しているグリッド形状のグリルにマットアルミルックの力強い垂直ラインを採用。オプションとして、マトリクスLEDヘッドライトや19インチアルミホイールなどを含むplusパッケージを用意した。一方でSラインには、専用のアルミニウムルックインサート付ハニカムメッシュグリルを配したうえで、マトリクスLEDヘッドライトを標準装備。また、前後のLEDライトにはダイナミックインディケーターを内蔵する。そして限定モデルの1stエディションは、SラインをベースにコントラストペイントやマトリクスOLEDリアコンビネーションライト／ダイナミックターンインディケーター、5セグメントスポークデザインコントラストグレーポリッシュト8J×20アルミホイール＋255/45R20タイヤ、ダンピングコントロール付きサスペンションなどを特別装備。マトリクスOLEDリアコンビネーションライトには、停車中に後続車が2m以内に近づくと超音波センサーが探知し、OLEDライトがすべてのセグメントを点灯させて後続車のドライバーに注意を促す新テクノロジーを内蔵している。なお、ボディサイズはQ5比で15mm長く、5mm低く、全幅とホイールベースが共通の寸法に設定。ラゲッジスペースはQ5の520リットル（後席を畳んだ際は1520リットル）に対して510リットル（同1480リットル）と、ほとんど遜色のないレベルに仕立てた。

*▲1stエディションはマトリクスOLEDリアコンビネーションライト／ダイナミックターンインディケーターを標準で組み込む*

*▲足もとには5セグメントスポークデザインコントラストグレーポリッシュト8J×20アルミホイール＋255/45R20タイヤを特別装備*

*▲1stエディションにはファインナッパレザー表皮のシートを導入する。ハンドル位置は右*

　内包するインテリアは、Q5と同様に軽快なタッチとファーストクラスの品質を高度に融合させたことがトピックだ。水平基調の内装デザインは、広々とした明るい雰囲気を創出。また、彫刻的な造形のエレガントなトリムインレイが、ダッシュボードの上部セクションと下部セクションをシックに分割する。機能面では、最新のインフォテインメントシステムMIB3を採用。10.1インチのセンタースクリーンはタッチパネル式となり、操作性の向上を図るとともによりシンプルでクリーンなデザインを実現した。また、「Hey Audi」と呼びかけるだけで音声入力が開始され、自然な言葉によって目的地の入力やエアコンの温度設定などが可能。ネットワーク接続は、物理的なSIMカードではなくeSIM を用いて行う仕組みとする。さらに、アドバンストにはアーティフィシャルレザーのドアアームレストおよびセンターコンソールやリアシートヒーターなどで構成するラグジュアリーパッケージを設定。1stエディションには、ファインナッパレザー表皮のシートなどを特別装備した。

▲アウディQ5スポーツバック 40TDIクワトロ・アドバンスト　価格：7DCT729万円　アウディQ8が採用しているグリッド形状のグリルにマットアルミルックの力強い垂直ラインを採用

▲アドバンストにはアーティフィシャルレザーのドアアームレストおよびセンターコンソールやリアシートヒーターなどで構成するラグジュアリーパッケージを設定。日本導入モデルのハンドル位置は右

　パワートレインに関しては、1968cc直列4気筒DOHC直噴コモンレール式ディーゼルターボエンジン（最高出力204ps/3800～4200rpm、最大トルク400Nm/1750～3250rpm）を搭載。ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と12Vリチウムイオンバッテリーを組み込み、機能的なマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を構成する。また、効率をより高めたAWDクラッチ付quattro四輪駆動システムは7速Sトロニックトランスミッションと組み合わせ、システムが4WD走行を不要と判断したときには、AWDクラッチによりプロペラシャフトとリアデファレンシャル内のデカップリングクラッチによりリアドライブシャフトをそれぞれ切り離すことで前輪のみにトルクを配分。コースティング(惰力走行)時にはエンジンを完全停止するなど、燃料消費を抑制しながら快適なドライビングを実現した。

▲アウディQ5スポーツバック 40TDIクワトロ・Sライン　価格：7DCT787万円　専用のアルミニウムルックインサート付ハニカムメッシュグリルを配したうえでマトリクスLEDヘッドライトを標準装備

*▲Sラインはデコラティブパネルマットブラッシュトアルミニウムや前席スポーツシートなどを標準で組み込む。日本導入モデルのハンドル位置は右*

　運転支援機能の充実ぶりも見逃せない。0km/h～約250km/hの速度域で前方車両との車間距離を自動的に調整するアダプティブクルーズコントロールや高速道路など約65km/h～250km/hまでの速度域で車両が走行レーンを越えないようにドライバーをアシストするアクティブレーンアシスト、追い抜かれる際の死角を監視するアウディサイドアシスト、ターンアシスト、サラウンドビューカメラ、パークアシストといった先進システムを標準で装備。また、周囲のクルマや歩行者を感知して衝突の危険がある場合は警告し、緊急時には自動でブレーキを作動させて衝突被害を軽減するアウディプレセンスシティ、リアバンパーに配したレーダーセンサーが後方から接近するクルマや自転車などを監視するアウディプレセンスリアも標準で組み込んだ。

▲アウディSQ5スポーツバック　価格：8SAT967万円　全長4695×全幅1900×全高1635mm　ホイールベース2825mm　乗車定員5名　パワーユニットには2994cc・V型6気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン（354ps／500Nm）を搭載

*▲5ツインスポークスターデザインコントラストグレー8J×20アルミホイール＋255/45R20タイヤを装着*

▲内装にはダイナミカ／レザーのコンビネーション表皮シートやアーティフィシャルインテリアレザー（ドアアームレスト／センターコンソール）などを採用。日本導入モデルのハンドル位置は右／左

　高性能バージョンのSQ5スポーツバックについては、外装にアルミニウムルックインサートを施したSモデル専用のハニカムメッシュシングルフレームグリルやマトリクスOLEDリアコンビネーションライト、5ツインスポークスターデザインコントラストグレー 8J×20アルミホイール＋255/45R20タイヤなどを、内装にダイナミカ／レザーのコンビネーション表皮シートやアーティフィシャルインテリアレザー（ドアアームレスト／センターコンソール）、デコラティブパネルカーボンアトラスなどを標準で装備。パワーユニットには2994cc・V型6気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン（最高出力354ps/5400～6400rpm、最大トルク500Nm/1370～4500rpm）＋8速ティプトロニックトランスミッションを搭載する。また、駆動機構には機械式センターディファレンシャルを組み込むquattro四輪駆動システムを、懸架機構にはダンピングコントロールSスポーツサスペンションを採用した。