世界で愛されるワールドカー、トヨタRAV4の信頼ポイント

トヨタRAV4アドベンチャー 価格:CVT 331万円RAV4はトヨタを代表するワールドカー プラットフォームはカムリ用をベースにしたTNGA 2リッターガソリン/2.5リッターハイブリッド/ 2.5リッターPHVをラインアップ
トヨタRAV4アドベンチャー 価格:CVT 331万円RAV4はトヨタを代表するワールドカー プラットフォームはカムリ用をベースにしたTNGA 2リッターガソリン/2.5リッターハイブリッド/ 2.5リッターPHVをラインアップ

トヨタRAV4 価格:274万3000~593万円 試乗記

たくましいデザインとタフなメカニズム。本物志向のユーザーが似合う

販売台数:2万2817台(2021年1~5月)

RAV4人気グレード
1:G(339万1000円)
2:ハイブリッドG(402万8000円)
3:アドバンチャー・オフロードパッケージ(特別仕様:345万円)

RAV4人気ボディカラー
1:アティチュードブラックマイカ
2:ホワイトパールクリスタルシャイン
3:グレーメタリック

 RAV4は1994年、前輪駆動乗用車のプラットフォームやパワートレーンを活用してSUVを作るという、現在では一般的になっている手法を世界で初めて実現したパイオニアだ。いまやトヨタを代表するワールドカーに成長している。しかしモデルチェンジのたびに大型化した事情もあり、旧型は国内販売されなかった。

 2019年に復活を果たした現行型は予想以上に健闘している。本物志向の日本のユーザーに、たくましいデザインやオフロード走行を念頭に置いた4WDシステムが支持されている。
 新型はアドベンチャーというグレードを用意したうえに、2020年10月にはこれをベースに専用サスペンションやタイヤを装着し、オフロード性能を高めた特別仕様のオフロードパッケージを設定した。販売内訳を見ると、3位にこのオフロードパッケージが入っており、たくましさを求めるユーザーが多いことを示している。

RAV4は3種の4WDシステムを設定 アドベンチャーは走破性に優れたダイナミックトルクベクタリングAWD式
RAV4は3種の4WDシステムを設定 アドベンチャーは走破性に優れたダイナミックトルクベクタリングAWD式

多彩なパワートレーン。走破性はガソリン車が優位

 パワートレーンはいずれも直列4気筒エンジンを積む2リッターガソリン(171ps)と2.5リッター(178ps)+モーター(フロント:120ps/リア:54ps)のハイブリッド、そしてシステム出力306psを誇り通常ユースをEVとして走るPHVがラインアップされている。パフォーマンスは加速、燃費性能ともにPHVとハイブリッド車が上回る。しかし販売の約70%はガソリン車だ。ガソリンでも必要十分なパワーがあり、しかも価格がリーズナブルだからだろう。

 余裕のあるボディサイズのメリットで、RAV4のキャビンは広い。後席は身長170cmのパッセンジャーだと足が組めるほど。しかも荷室は580リッターという大容量を確保している。
 オフロード性能はガソリン車にアドバンテージがある。最低地上高に余裕があることに加え、走破性もPHV、ハイブリッド車の電気式4WDに比べると、ガソリン車の機械式4WDのほうが上回る。こうした点からアウトドア志向を強調したグレードは、ガソリン車のみに設定される。

 加速や燃費で優れるPHVとハイブリッド車、走破性が高いガソリン車と、それぞれに独自のキャラクターを与えた点もRAV4が好調の要因である。

インパネはシンプルで機能的な造形 アドベンチャーは各部にオレンジの差し色が入る 各部の質感は高く前方視界はワイド 操縦性はハイレベル 写真の9インチナビはディーラーop(24万4200円)
インパネはシンプルで機能的な造形 アドベンチャーは各部にオレンジの差し色が入る 各部の質感は高く前方視界はワイド 操縦性はハイレベル 写真の9インチナビはディーラーop(24万4200円)
アドベンチャーのシートはスポーティ形状 素材はオレンジステッチ入り合成皮革 後席はリクライニング機能付き 室内長1890mm
アドベンチャーのシートはスポーティ形状 素材はオレンジステッチ入り合成皮革 後席はリクライニング機能付き 室内長1890mm
メーターは視認性に優れた3眼オプティトロン仕様 タコメーターは半円形状
メーターは視認性に優れた3眼オプティトロン仕様 タコメーターは半円形状
アドベンチャーは235/55R19タイヤ+アルミ 最低地上高は200mm 4WD統合制御標準
アドベンチャーは235/55R19タイヤ+アルミ 最低地上高は200mm 4WD統合制御標準
荷室は広い 後席使用時580リッターの大容量 後席を倒すと荷室長は1800mmに拡大
荷室は広い 後席使用時580リッターの大容量 後席を倒すと荷室長は1800mmに拡大
RAV4ハイブリッドG 価格:THS 402万9000円 2.5リッター直4+モーター搭載 後輪をモーターで駆動するEーFourシステム採用
RAV4ハイブリッドG 価格:THS 402万9000円 2.5リッター直4+モーター搭載 後輪をモーターで駆動するEーFourシステム採用

トヨタRAV4 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード_=アドベンチャー
価格=CVT 331万円
全長×全幅×全高=4610×1865×1690mm
ホイールベース=2690mm
トレッド=フロント:1595×リア:1615mm
最低地上高=200mm
車重=1630kg
エンジン=(レギュラー仕様)1986cc直4DOHC16V
最高出力=126kW(171ps)/6600rpm
最大トルク=207Nm(21.1kgm)/4800rpm
WLTCモード燃費=15.2km_/リッター(燃料タンク容量55リッター)
(市街地/郊外/高速道路:11.5/15.3/17.5km_/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=235/55R19+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.7m
主な燃費改善対策:筒内直接噴射/可変バルブタイミング/アイドリングストップ/電動パワーステアリング/自動無段変速
主要装備:トヨタセーフティセンス(衝突被害軽減ブレーキ+レーントレーシングアシスト+オートマチックハイビーム+全車速対応レーダークルーズコントロール+ロードサインアシスト)/先行車発進告知機能/インテリジェントクリアランスソナー/ダイナミックトルクベクタリングAWD/ドライブモードセレクト/ヒルスタートアシスト/ダウンヒルアシスト/3灯式LEDヘッドランプ/フロントフォグランプ/シルバー塗装スキッドプレート/本革巻きステアリング/スマートエントリー/オプティトロンメーター/マルチインフォメーションディスプレイ/専用シート地/本革巻きステアリング/運転席電動調節機構/左右独立温度調節式オートAC/DCM(専用通信機)/9インチディスプレイオーディオ
装着メーカーop:デジタルインナーミラー4万4000円/リアクロストラフィックアラート+ブラインドスポットモニター+バックカメラ+ディスプレイオーディオレス2万8600円/ステアリングヒーター+快適温熱シート+シートベンチレーション6万3800円/ハンズフリーパワーバックドア7万7000円/9インチTコネクトナビ24万4200円(販売店op)
ボディカラー:アッシュグレーメタリック・シアンメタリック2トーン(op5万5000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万620円

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