ボルボXC60がマイナーチェンジ。インフォテインメントシステムの進化とともに内外装の一部変更を実施

ボルボのプレミアムミッドサイズSUVのXC60が商品改良。新インフォテインメントシステムの導入や内外装の仕様変更、新安全機能の追加などで訴求力をアップ。特別限定車「T8 Polestar Engineered」も発売

 ボルボ・カー・ジャパンは2021年9月1日、プレミアムミッドサイズSUVのXC60をマイナーチェンジし、合わせて特別限定車「T8 Polestar Engineered」を設定して同日より発売した。

▲ボルボXC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription 価格:8SAT959万円 全長4710×全幅1900×全高1660mm ホイールベース2865mm 車重2160kg 乗車定員5名 新デザインのフロントグリルや前後バンパーを装着 EV走行距離はWLTCモードで39.4km
▲ボルボXC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription 価格:8SAT959万円 全長4710×全幅1900×全高1660mm ホイールベース2865mm 車重2160kg 乗車定員5名 新デザインのフロントグリルや前後バンパーを装着 EV走行距離はWLTCモードで39.4km

車種展開は以下の通り。
XC60 B5 AWD Momentum:649万円
XC60 B5 AWD Inscription:749万円
XC60 B6 AWD R-Design:809万円
XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression:844万円
XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription:959万円
XC60 T8 Polestar Engineered:1034万円(販売台数40台限定)

 今回の商品改良は、新インフォテインメントシステムを採用するとともに、内外装の仕様変更や安全機能のバーションアップなどを図ったことが特徴である。

 まずインフォテインメントシステムでは、Googleを搭載したAndroidベースの新しい機構を導入。具体的には、ナビゲーション・システム-Googleマップ/音声操作システム-Googleアシスタント(2021年末以降より利用可能予定)/アプリケーション-Google Playで構成する「Google Apps and Services (Googleアプリ/サービス)」、緊急通報サービス/故障通報サービス/盗難車両検索機能/ドライビング・ジャーナル(ドライブログ自動作成機能)/ヴィークルダッシュボードモニター(車両情報確認機能)/リモートドアロックおよびアンロック機能/エンジンリモートスタートで構成する「Volvo Cars app(テレマティクス・サービス/ボルボ・カーズ・アプリ)」という新機能を組み込んだ。

▲Googleを搭載したAndroidベースの新しいインフォテインメントシステムを装備。緊急通報サービスや故障通報サービスなどと連携する「Volvo Cars app」を採用する
▲Googleを搭載したAndroidベースの新しいインフォテインメントシステムを装備。緊急通報サービスや故障通報サービスなどと連携する「Volvo Cars app」を採用する

 エクステリアでは、新デザインのフロントグリルや前後バンパー、各グレードのアルミホイールを採用したうえで、ボディカラーにサンダーグレー/プラチナグレー/シルバードーンの新色を追加設定。一方、インテリアではドライバーディスプレイやセンターディスプレイのHMI画面デザインおよび操作ロジックを刷新する。また、安全機能の面では、前方の車両が発進したことに運転者が気づくよう信号音を鳴らし、センターディスプレイにシンボルとメッセージを表示する「先行車発進告知機能」と、駐車時の後退など10km/h未満のときにブレーキを介入させて障害物との衝突の回避をサポートする「リア衝突回避・被害軽減ブレーキシステム」を新たに装備した。

▲安全機能として「先行車発進告知機能」と「リア衝突回避・被害軽減ブレーキシステム」を新装備
▲安全機能として「先行車発進告知機能」と「リア衝突回避・被害軽減ブレーキシステム」を新装備

 パワートレインは基本的に従来と共通で、B5に“48Vハイブリッド”の1968cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボガソリンエンジン(250ps/350Nm)+モーター(10kW/40Nm)+駆動用リチウムイオンバッテリー(容量8Ah)+電子制御8速ATギアトロニックを、B6に“48Vハイブリッド”の1968cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボ&電動スーパーチャージャーガソリンエンジン(300ps/420Nm)+モーター(10kW/40Nm)+駆動用リチウムイオンバッテリー(容量8Ah)+電子制御8速ATギアトロニックを、T8にプラグインハイブリッドの1968cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボ&電動スーパーチャージャーガソリンエンジン(318ps/400Nm)+モーター(前34kW/160Nm、後65kW/240Nm)+駆動用リチウムイオンバッテリー(容量34Ah)+電子制御8速ATギアトロニックを搭載。駆動機構はB5とB6が電子制御AWDシステム、T8がエンジン+モーターの電子制御AWDシステムを採用している。

▲ボルボXC60 T8 Polestar Engineered 価格:8SAT1034万円 販売台数は40台限定
▲ボルボXC60 T8 Polestar Engineered 価格:8SAT1034万円 販売台数は40台限定

 最後に、特別限定車のT8 Polestar Engineeredを解説しよう。車名のT8が示す通り、パワートレインにはプラグインハイブリッドを搭載。ポールスターの手によって、エンジン出力は333ps/430Nmへとアップする。また、シャシー面にはポールスターとオーリンズ社で共同開発したDFVショックアブソーバー(22段階調整)や専用ストラットタワーバーを、制動機構にはAkebono社製6ピストンキャリパーとドリルドディスクタイプΦ400mmフロントブレーキローターを採用。さらに、内外装の随所に専用デザインのパーツを組み込んでいる。

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