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トヨタのスポーツカーシリーズ「GR」のブランド名を冠した新型GR86がついに発売。車両価格は279万9000円~351万2000円に設定

Writer:大貫直次郎 

モータースポーツからのフィードバックを介して進化した新型トヨタGR86が待望の日本リリース。SUBARU BRZと基本コンポーネントを共有しながら、「GRらしい走りの味」を具現化

 トヨタ自動車および傘下のTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2021年10月28日、FRスポーツモデルの新型GR86を発売した。

▲トヨタGR86・RZ(6MT) 価格:334万9000円 全長4265×全幅1775×全高1310mm ホイールベース2575mm 車重1270kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費11.9km/リットル 新しい86はGRスープラ、GRヤリスに続く、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」のグローバルモデル第3弾として設定される

車種展開は以下の通り。
RZ:6MT 334万9000円/6AT351万2000円
SZ:6MT 303万6000円/6AT319万9000円
RC:6MT 279万9000円

 約9年ぶりに全面改良を図って第2世代に移行した86は、GRスープラ、GRヤリスに続く、TGRが展開するスポーツカーシリーズ「GR」のグローバルモデル第3弾として登場。車名は「GR86」を名乗る。開発に際しては、初代と同様にSUBARUと共同で実施。SUBARU BRZと基本コンポーネントを共有しながらも、それぞれの個性を引き出した“異なる走りの味”を持たせることに注力する。そして、BRZ 開発陣と切磋琢磨し、同時にモータースポーツ活動で培った経験をフィードバックしながら「86らしい味の進化」を追求した結果、GR86では「さらなる高い次元でのダイレクトで気持ちのいい走り」を具現化した。

▲ベルトラインから水平に通ったフェンダートップによってFRらしい車両姿勢を構築したうえで、水平に低く通ったアンダーボディとキャビン後部の絞り込みでワイドなスタンスと低重心を表現した
▲水平基調に構成したインパネとスイッチなど操作系の最適配置により、運転に集中できるコクピットを実現。写真はRZのブラック×レッド内装
▲専用オープニングアニメーションを内蔵したBOXERメーター(7インチカラー+LCD液晶メーター)を装備
▲フロントシートは体をホールドする部分を独立したパッド形状で構成。RZはシート表皮にウルトラスエード×本革を採用する

 エクステリアについては、意のままの走りのための“凝縮”と本質を極める“機能美”を徹底追求したことが訴求点。具体的には、ベルトラインから水平に通ったフェンダートップによってFRらしい車両姿勢を構築したうえで、水平に低く通ったアンダーボディとキャビン後部の絞り込みでワイドなスタンスと低重心を表現する。また、フロント部にはGRブランド専用の「FUNCTIONAL MATRIX GRILL」を組み込んで機能性とエモーショナルさの表現を両立し、同時にBRZとのマスクの差異化を図った。さらに、モータースポーツに参戦する86からフィードバックして形状と配置を決めたフロントエアアウトレットやサイドシルスポイラー、ダックテールなどを採用し、空力性能をいっそう高める。ボディサイズは全長4265×全幅1775×全高1310mm、ホイールベース2575mmに設定。従来比で25mm長く、同寸の幅で、10mm低く、ホイールベースが5㎜長いディメンションとなった。一方でボディカラーに関しては、スパークレッド/クリスタルブラックシリカ/クリスタルホワイトパール/ブライトブルー/アイスシルバーメタリック/マグネタイトグレーメタリック/サファイアブルーという全7色をラインアップしている。

▲トヨタGR86・SZ(6AT) 価格:319万9000円 全長4265×全幅1775×全高1310mm ホイールベース2575mm 車重1280kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費11.8km/リットル
▲SZはブラックの内装色を採用。ドアやステアリング、シフトブーツなどにはシルバーステッチを配する
▲SZのシート表皮はメイン部がGエンボスファブリック、サイド部がスポーツファブリックで構成

 内包するインテリアは、水平基調に構成したインパネとスイッチなど操作系の最適配置により、運転に集中できるコクピットを実現。また、計器盤にはBOXERメーター(7インチカラー+LCD液晶メーター)を組み込み、合わせて水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにしたオープニングアニメーションを導入して、走行前の高揚感を演出した。
 フロントシートについては、体をホールドする部分を独立したパッド形状で構成し、ホールド性の向上とともに軽量化を達成。合わせて、スポーツ走行による前後左右Gにも耐えうるよう、グリップ性に優れた素材をシート表皮に採用し、クルマとの一体感を感じられるような座り心地を創出した。

▲トヨタGR86・RC (6AT) 価格:279万9000円 全長4265×全幅1775×全高1310mm ホイールベース2575mm 車重1260kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費12.0km/リットル
▲RCはブラックの内装色を採用。ステアリングは本革巻き3本スポークタイプ
▲RCのシート表皮はメイン部がGエンボスファブリック、サイド部がスポーツファブリックで構成

 肝心のパワーユニットは、従来の2リットルから2.4リットル(FA24型2387cc水平対向4気筒DOHC筒内直接+ポート燃料噴射D-4Sエンジン)へと排気量を拡大。圧縮比は12.5に設定し、最高出力235ps/7000rpm、最大トルク25.5kg・m/3700rpmを発生する。最高回転数は7400rpmに設定。合わせてレスポンスを向上させ、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを実現した。組み合わせるトランスミッションには、6速MTと6速AT(6 Super ECT)を用意。駆動系にはトルセンLSDを配する。性能面では、0→100km/h加速が従来の7.4秒から6.3秒に向上した。

▲パワーユニットにはFA24型2387cc水平対向4気筒DOHC筒内直接+ポート燃料噴射D-4Sエンジンを搭載。最高出力は235ps/7000rpm、最大トルクは25.5kg・m/3700rpmを発生する
▲懸架機構は進化版の前マクファーソンストラット式/後ダブルウィッシュボーン式で構成し、GR86独自の専用セッティングを施す

 基本骨格に関しては、“超低重心FRパッケージ”を継承しながら、よりキビキビとした走りに進化させたことが特徴だ。パッケージ面では従来型を基本的に継承したうえで、全高ならびにヒップポイントを低く抑え、いっそうの低重心化と回頭性の向上を実現。また、ルーフパネルへのアルミ材の採用などによるさらなる低重心化、フロントフェンダーやエンジンフード、エンジンアンダーカバーへのアルミ材の採用やフロントシート、マフラーなどの改良による軽量化を実施する。さらに、街乗りから限界走行まで、どんな速度域でも“走る楽しさ”が感じられるハンドリング性能を目指し、ボディのねじり剛性を従来比で約50%、横曲げ剛性を約60%向上させ、操縦安定性のレベルアップを図った。一方、懸架機構は進化版の前マクファーソンストラット式/後ダブルウィッシュボーン式で構成し、GR86独自の専用セッティングを実施。具体的には、「ドライバーの意のままに操れる“手の内感”」、「限界域でのリニアな応答、キビキビした走り」といった特性を実現する。シューズはRZに7.5J×18アルミホイール(マットブラック塗装/センターオーナメント付)+215/40R18タイヤ、SZに7.5J×17アルミホイール(切削光輝+ブラック塗装/センターオーナメント付)+215/45R17タイヤ、RCに6.5JJ×16スチールホイール(センターキャップ付)+205/55R16タイヤを装着。制動機構には前後ベンチレーテッドディスクブレーキを配備し、またRZにはフロントスポーツブレーキパッド(ハイμパッド)を組み込んだ。

▲ルーフパネルやフロントフェンダー、エンジンフードにはアルミ材を採用する
▲モータースポーツに参戦する86からフィードバックして形状と配置を決めたフロントエアアウトレットやサイドシルスポイラー、ダックテールなどを採用
▲ボディカラーはスパークレッドやクリスタルブラックシリカなど全7色をラインアップ

 先進・安全運転支援システムとしては、SUBARUの最新のEyeSight(アイサイト)をATモデルに採用。通常走行における安全サポートから、衝突回避支援や衝突被害の軽減に貢献するプリクラッシュセーフティ技術、万が一事故が起きた際の救護支援、二次衝突の回避支援まで、総合的な安全性能を確保した。

▲SUBARUの最新のEyeSightをATモデルに標準で装備する

 なお、GR86の魅力を最大限に引き出すカスタマイズパーツ「GR PARTS」も用意。スポーツ走行から日常走行まで、GR86をどんな場面でも、またどんなユーザーでも楽しめるよう、幅広く商品をラインアップしている。

▲GR86の魅力を最大限に引き出すカスタマイズパーツ「GR PARTS」を設定。写真のRZは空力パッケージやIR(赤外線)カットフィルム(ダークスモーク)、GR19インチ鍛造アルミホイール&タイヤセット(セキュリティロックナット付)、GRサスペンションキット(全長調整式)、フューエルリッドガーニッシュ、GRカーボンナンバーフレーム(フロント&リア)を装着

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