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ラグジュアリーSUVセグメントをリードする第5世代の新型レンジローバーがワールドプレミア

Writer:大貫直次郎 

新型レンジローバーが世界初公開。まずはディーゼルMHEVと4.4リットルV8ガソリンモデルを発売し、2022年にはPHEVモデルを、2024年にはBEVモデルを設定する予定

 英国ジャガー・ランドローバーは2021年10月26日(現地時間)、第5世代となる新型レンジローバーを発表。合わせてジャガー・ランドローバー・ジャパンは、2022年初頭に受注開始予定の日本導入モデルの概要をアナウンスした。

▲新型レンジローバーは基本骨格にランドローバーの最新アーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を初採用する

 約9年ぶりのフルモデルチェンジとなるレンジローバーは、50年以上にわたって守ってきたランドローバー・ブランドのフラッグシップモデルとしての地位を継承しつつ、さらなる進化を果たして、ラグジュアリーSUVセグメントをリードする新世代モデルに昇華させたことが特徴である。

▲伝統のスタイリングを踏襲しつつ、厳しい公差管理のもとに実現した凹凸のないスムースな面構成を新たに導入

 まず基本骨格には、ランドローバーの新しいアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を初採用。レンジローバーならではの高い悪路走破性と快適性を両立させながら、PHEV(プラグインハイブリッド)やBEV(フルバッテリー電気自動車)などの電動ユニットにも対応したシャシーに進化する。ホイールベースはスタンダード(SWB、2997mm)とロング(LWB、3197mm)の 2 種類を設定した。

▲ホイールベースは写真・左のスタンダード(SWB、2997mm)と同・右のロング(LWB、3197mm)の 2 種類を設定

 エクステリアに関しては、後方へ向かってなだらかに下がるルーフラインや水平方向を強調した力強いウエストライン、フロントのショートオーバーハング、格式高いフロントエンド、直立したフロントガラス、テーパー形状でボートテールのようなリアビューなど、世代を超えて受け継いできた伝統のスタイリングを踏襲しつつ、厳しい公差管理のもとに実現した凹凸のないスムースな面構成を新たに採用。これはフラッシュグレージングや目立つことのないウエストレールフィニッシャー、シームレスなレーザー溶接ルーフジョイントなど最新技術を駆使して具現化したものだ。また、このひとつの塊を削り出したかのような洗練された外観に、印象的な造形のシグネチャーDRL付デジタルLEDヘッドライトやフロントグリル、点灯するまでその存在に気づかない特徴的なリアコンビネーションランプ、21インチから23インチまでを取りそろえた新デザインのアロイホイールなどを組み込み、伝統と先進を巧みに融合させた。ボディサイズに関しては、SWBが従来比で53mm長く、63mm幅広く、35mm高く、ホイールベースが75mm長い全長5052×全幅2047×全高1870mm/ホイールベース2997mmに、LWBが53mm長く、64mm幅広く、35mm高く、ホイールベースが75mm長い全長5252×全幅2048×全高1870mm/ホイールベース3197mmに設定している。

▲21インチから23インチ(写真)までを取りそろえた新デザインのアロイホイールを装着

 内包するインテリアは、デジタル化に即した最新デザインおよび最新技術を採用したうえで、上質かつサステナビリティ(持続可能性)な素材を存分に盛り込んだことが訴求点である。先進機構としては、13.7インチ高解像度インタラクティブドライバーディスプレイや13.1インチ曲面型タッチスクリーン「フローティングガラス」インターフェース(触覚コントロール付)、進化したインフォテインメントシステムのPivi Pro、11.4インチ高解像度スクリーンを2台配備したリアシートエンターテインメントなどを採用。また、第3世代となる新しいアクティブノイズキャンセレーションやアレルゲン低減とウイルス除去のためのデュアル「ナノイーX」テクノロジーを搭載したイオン空気清浄システムプロ、4ゾーンのクライメートコントロール、スマホ用のワイヤレスチャージングなども組み込む。シートおよびトリムにレザーを使わないウール混紡のKvadratプレミアムテキスタイルとUltrafabricを組み合わせた、環境に優しい新素材を設定したこともトピックだ。シートレイアウトは2列5名乗りのほか、LWBには2列4名乗りと、レンジローバー初となる3列7名乗りを用意している。

▲インテリアはデジタル化に即した最新デザインおよび最新技術を採用したうえで、上質かつサステナビリティな素材を存分に盛り込む
▲13.7インチ高解像度インタラクティブドライバーディスプレイおよびヘッドアップディスプレイを装備
▲13.1インチ曲面型タッチスクリーン「フローティングガラス」インターフェース(触覚コントロール付)を配備
▲シフトレバーや先進機構の切り替えスイッチを効率よく配置。スマホ用のワイヤレスチャージングも組み込む
▲シートとインテリアトリムにUltrafabricsとKvadratプレミアムテキスタイルの組み合わせを新採用
▲5名乗り仕様の後席中央には格納式のセンターアームレストを配備
▲レンジローバー初となる3列7名乗り仕様を設定
▲2列目後方のラゲッジ容量は1050リットルを確保

 パワーユニットについては、マイルドハイブリッドの2997cc直列6気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジン(300ps/650Nm)+MHEVや4395cc・V型8気筒DOHC直噴ガソリンツインターボエンジン(530ps/750Nm)のほか、2022年にはプラグインハイブリッドのPHEVモデル(510ps仕様と440ps仕様を設定)を、2024年にはフルバッテリー電気自動車のBEVモデルをリリース予定。PHEVは二酸化炭素(CO2)の排出量を30g/km未満に抑え、かつ「EVモード」での最大航続距離はWLTP値で100km、実航続距離でも最大80㎞を達成するという。また、機構面では高い走破能力と快適な乗り心地を高次元で両立する先進の「インテグレーテッド・シャシー・コントロール(ICC)システム」や、電動アクチュエーターによって後輪を操舵するランドローバー初採用の「オールホイールステアリング」、素早く反応する電子ロールコントロールを備えた「ダイナミック・レスポンス・プロ」、バージョンアップした電子制御エアサスペンション、路面状況に合わせて8つのモードから選択可能なテレインレスポンス2などを組み込んだ。

▲2022年にはプラグインハイブリッドのPHEVモデルを追加予定。二酸化炭素(CO2)の排出量を30g/km未満に抑え、かつ「EVモード」での最大航続距離はWLTP値で100km、実航続距離でも最大80㎞を達成するという
▲駐車時の利便性を高めるリモートパークアシストを設定

 今回の発表では、2022年に導入予定の新型「レンジローバーSV」も披露した。レンジローバーのラグジュアリーとパーソナライゼーションを巧みに解釈し、スペシャル・ビークル・オペレーション(SVO)による卓越したクラフトマンシップを体現したレンジローバーSVは、専用のデザインディテールとして光沢のあるメッキメタル、滑らかなセラミック、複雑なモザイク模様の寄木細工、高品質のレザー、サステナブル(持続可能)な素材であるUltrafabricsなどを設定。また、新たに採用したデザインテーマ 「SV SERENITY(エスブイ セレニティ)」、「SV INTREPID(エスブイ イントレピッド)」では、フロントとリアのコントラストが効いた2トーンカラーのインテリアを採用する。さらに、最高の居住性を提供する4名乗り仕様の「SVシグネチャースイート」も設定した。

▲2022年に導入予定の新型レンジローバーSV。スペシャル・ビークル・オペレーション(SVO)によって手作業でドレスアップされる
▲レンジローバーのラグジュアリーとパーソナライゼーションを巧みに解釈し、卓越したクラフトマンシップを体現
▲フロントとリアのコントラストが効いた2トーンカラーのインテリアを採用。写真は4名乗り仕様

 最後に、日本導入モデルのラインアップを紹介しよう。車種展開としては、前述のSWBとLWBの2ボディに、ディーゼルMHEV(D300 MHEV)とV8ガソリン(P530)のパワーユニットを設定。グレード構成および車両価格は以下の通りで、導入記念モデルの「ファーストエディション(FIRST EDITION)」も用意している。
■SWB
SE D300 AWD MHEV:1637万円
HSE D300 AWD MHEV:1752万円
オートバイオグラフィD300 AWD MHEV:1972万円
SE P530 AWD:1829万円
HSE P530 AWD:1944万円
オートバイオグラフィP530 AWD:2163万円
ファーストエディションP530 AWD:2240万円
■LWB
SE P530 AWD:1870万円
HSE P530 AWD:1985万円
オートバイオグラフィP530 AWD:2195万円
ファーストエディションP530 AWD:2272万円
■LWB3列7名乗り
SE P530 AWD:1892万円
HSE P530 AWD:2005万円
オートバイオグラフィP530 AWD:2159万円

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