【最新モデル試乗】こちらが主役と評判のワイドボディ上級仕様、新型オーラは走らせるとどうなのか

日産ノート・オーラGレザーエディション オーラは標準仕様のG(261万300円)と上級版のGレザーエディション(8万9100円高)を設定 駆動方式はFFと電動4WD(25万8500円高)から選べる ボディカラーは全12タイプ
日産ノート・オーラGレザーエディション オーラは標準仕様のG(261万300円)と上級版のGレザーエディション(8万9100円高)を設定 駆動方式はFFと電動4WD(25万8500円高)から選べる ボディカラーは全12タイプ

日産ノート・オーラGレザーエディション(FF) 価格:269万9400円 試乗記

目指したのは「クオリティとくつろぎ」 すべてが専用仕立て

 日本市場に軸足を置いた久々の日産車――そう紹介したくなる3rdノートに、気になる発展モデルが誕生した。上級シリーズのオーラである。
 「新しいプレミアムコンパクトカー」を標榜するオーラは、内外装からメカニズムまで、すべてに手を加えた力作だ。ボディは専用仕様。いわゆる”5ナンバーサイズ”に収まるベース車に対し、前後のフェンダー部分を中心に拡幅された。その造形は、むしろこちらの方が自然に見えるほど。スリーサイズは4045×1735×1525mm。標準オーラ比で40mmワイドだ。

 インテリアも上質である。ダッシュボード上部やアームレストにツイード調のファブリックを貼り込んだだけでなく、細かな凹凸まで巧みに転写した木目調パネルを採用。メーターパネルも専用設計になる。メーターは、12.3㌅のフルTFTディスプレイが奢られ、オプション設定ながら前席のヘッドレストには、臨場感を高めるボーズ社製のスピーカーが内蔵される。まさにオーラの室内は至れり尽くせり。プレミアムコンパクトを名乗るに十分なクオリティとくつろぎが味わえる。

ヘッドライトはアダプティブ機能付き3連薄型LED ウインカーはシーケンシャル式
ヘッドライトはアダプティブ機能付き3連薄型LED ウインカーはシーケンシャル式
全長×全幅×全高4045×1735×1525mm 標準ノート比で全長は共通 全幅は40mmワイド 全高は5mm高い
全長×全幅×全高4045×1735×1525mm 標準ノート比で全長は共通 全幅は40mmワイド 全高は5mm高い

走りは標準車と明らかに違う。力強く、しかも静粛。これはいい!

 真骨頂は、走りの面にも入念な手が加えられたこと。日産が誇るシリーズ式ハイブリッドシステム”eパワー”に明確な出力アップのチューニングが施され、それを支えるタイヤ/ホイールやパワーステアリングの制御など、シャシー系にも手が加えられている。モーター最高出力を標準の85KWh(116ps)から100kWh(136ps)に増強、最大トルクは280Nmから300Nmに引き上げた。タイヤは205/50R17サイズのBSトランザを専用アルミに装着する。

 実際にスタートすると、走りが明らかに違う。エンジンもモーターも「ハードウェアはベース車と同一」ながら、アクセル操作に対する力強さの演出は1ランク上。実際、バッテリーからの電力の持ち出し量をアップさせることによって、18%の出力向上と7%のトルクアップを実現している。このあたりが電動車ならではの面白さだ。しかも逞しいテイストが”エコモード”で味わえるのがうれしい。オーラのエコモードは、”我慢モード”では決してない。

 静粛性もハイレベルだった。ベース車以上に静かに感じたのは、ロードノイズなど暗騒音が目立たない環境で回転数を極力抑えるエンジン制御に加え、フロントドアへの遮音ガラス採用や吸音材の拡大展開が効いているに違いない。
 これであと一歩、微低速時の揺すられ感が抑えられ、路面によってわずかに耳に付くドラミングが消え去れば、天下無敵のプレミアムコンパクトになると実感した。

オーラは“乗り込んだ瞬間から感じる上質さ”を追求 ツイード調ファブリックと木目調パネルを専用装備 アラウンドビューモニターなど装備充実 9㌅ナビはプロパイロットとセットop(40万1500円)
オーラは“乗り込んだ瞬間から感じる上質さ”を追求 ツイード調ファブリックと木目調パネルを専用装備 アラウンドビューモニターなど装備充実 9㌅ナビはプロパイロットとセットop(40万1500円)
本革シートはクッション部に30mmのソフト層を備えた快適設計 スカイラインと同等の作り カラーは写真のエアリーグレーとブラックの2色
本革シートはクッション部に30mmのソフト層を備えた快適設計 スカイラインと同等の作り カラーは写真のエアリーグレーとブラックの2色
オーラはアドバンスドライブアシストディスプレイと呼ぶ12.3㌅TFTメーター採用 ユーザーの好みに応じて多彩なデザインが選べる 
オーラはアドバンスドライブアシストディスプレイと呼ぶ12.3㌅TFTメーター採用 ユーザーの好みに応じて多彩なデザインが選べる 
センターコンソールは木目仕上げ 専用イルミネーション標準
センターコンソールは木目仕上げ 専用イルミネーション標準
BOSEパーソナルプラスサウンドは8スピーカー仕様 ヘッドレストにもスピーカーを内蔵
BOSEパーソナルプラスサウンドは8スピーカー仕様 ヘッドレストにもスピーカーを内蔵
1.2リッター発電用エンジン+モーター(136ps/300Nm)でシステムを構成 モーターは標準車比20ps/20Nmパワフル WLTCモード燃費:27.2km/リッター
1.2リッター発電用エンジン+モーター(136ps/300Nm)でシステムを構成 モーターは標準車比20ps/20Nmパワフル WLTCモード燃費:27.2km/リッター
205/50R17BSトランザ+樹脂製カバー付きアルミ標準 足回りは専用セッティング
205/50R17BSトランザ+樹脂製カバー付きアルミ標準 足回りは専用セッティング

日産ノート・オーラ 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=Gレザーエディション
価格=269万9400円
全長×全幅×全高=4045×1735×1525mm
ホイールベース=2580mm
トレッド=前:1510×後:1510mm
車重=1260kg
エンジン=1198cc直3 DOHC12V(レギュラー仕様)
最高出力=60kW(82ps)/6000rpm
最大トルク=103Nm(10.5kgm)/3600~5200 rpm
モーター=交流同期電動機(EM47型)
最高出力=100kW (136ps)/3183~8500rpm
最大トルク=300Nm(30.6kgm)/0~3183rpm
WLTCモード燃費=27.2km/リッター(燃料タンク容量36リッター)
(市街地/郊外/高速道路=26.9/29.6/25.9km/リッター)
サスペンション=前:ストラット/後:トーションビーム
ブレーキ=前:ベンチレーテッドディスク/後:ドラム
タイヤ&ホイール=205/50R17+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.2m
●主な燃費改善対策=ハイブリッド/アイドリングストップ/可変バルブタイミング/ミラーサイクル/電動パワーステアリング
●主要装備=インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付き)/ヒルスタートアシスト/インテリジェントエマージェンシーブレーキ/標識検知機能(侵入禁止、最高速度、一時停止)/車線逸脱警報/ふらつき警報/踏み間違い衝突防止アシスト/前後ソナー/インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)/IRカット&スーパーUVカット断熱グリーンガラス/プライバシーガラス(リア3面)/アダプティブLEDヘッドライト/インテリジェントオートライト/電制シフト/プッシュパワースターター/e-POWERモードスイッチ/EVモード/インテリジェントキー/オートAC/本革巻きステアリング/本革シート/6対4分割Rシート/アドバンストドライブアシストディスプレイ(12.3インチ)/ツイード調織物+ステッチ入り合皮インテリアトリム/イモビライザー/前席エアバッグ+運転席ニーエアバッグ+前席サイドエアバッグ+カーテンエアバッグ/17インチアルミ
●装着メーカーop:プロパイロット&ニッサンコネクトナビ&BOSEパーソナルサウンドシステム(ナビリンク機能付きプロパイロット+SOSコール付きプロパイロット緊急停止支援システム+ステアリングスイッチ+日産コネクトナビ+BOSEパーソナルサウンドシステム+インテリジェントルームミラー+インテリジェントキー+ワイヤレス充電器+ETC2.0車載器ほか)40万1500円/ホットプラスパッケージ(ヒーター付きドアミラー+ステアリングヒーター+前席シートヒーター+クリアビユーパッケージ+PTC素子ヒーターほか)7万3700円
●ボディカラー:ピュアホワイトパール/スーパーブラック2トーン(op7万1500円)
※価格はすべて消費税込み

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