人気沸騰! 両側スライドドアのスーパーハイトワゴンは、どれを選ぶと満足感が高い!?

ホンダN-BOXカスタムLターボ・コーディネートスタイル(FF) 価格:CVT 211万9700円 現行2ndモデルは2017年8月デビュー/2021年12月マイナーチェンジ N-BOXはKカーのリーダーカー 日本で最も売れているクルマ 2021年12月の改良で電子制御パーキングブレーキを新採用 ACCは渋滞追従機能付きに進化した 写真は改良前モデル
ホンダN-BOXカスタムLターボ・コーディネートスタイル(FF) 価格:CVT 211万9700円 現行2ndモデルは2017年8月デビュー/2021年12月マイナーチェンジ N-BOXはKカーのリーダーカー 日本で最も売れているクルマ 2021年12月の改良で電子制御パーキングブレーキを新採用 ACCは渋滞追従機能付きに進化した 写真は改良前モデル

Kカー・スーパーハイトワゴン(ダイハツ・タント/ホンダN-BOX/三菱eKクロススペース/スズキ・スペーシア/日産ルークス)大紹介 

全車両側スライドドア仕様。ノッポなスーパーハイトワゴンがKカーの主流

ダイハツ・タント・カスタムRS(FF) 価格:CVT 187万6500円 現行4thモデルは2019年7月デビュー/2021年9月一部改良 タントはスーパーハイトワゴンのパイオニア
ダイハツ・タント・カスタムRS(FF) 価格:CVT 187万6500円 現行4thモデルは2019年7月デビュー/2021年9月一部改良 タントはスーパーハイトワゴンのパイオニア

 限られたサイズ(全長×全幅×全高3400×1480×2000mm)の中で室内スペースを稼ぐには、車高を高くするのが効率的だ。かつては全高が低かったKカーは、スズキ・ワゴンR(1stモデル1993年、全高1640mm〜)の登場でハイトワゴンの時代が到来した。さらに車高を高めたダイハツ・タント(1stモデル2003年、全高1725mm)がデビューすると他メーカーも追随。いまではスーパーハイトワゴンが、Kカーのメインストリームとなった。

 タントはこのカテゴリーの開拓者。4thモデルとなる現行型は、ダイハツの新しいクルマ作り、DNGA第1弾として、走る/曲がる/止まるの基本性能を一気に引き上げた。伝達効率を高めた独自のD-CVTと改良版エンジンも特徴だ。助手席側Bピラーレスによる大開口設計や、助手席に加えて運転席にも設定した超ロングスライド機能による使い勝手のよさも大きな魅力になる。

 販売セールスはモデルチェンジ直後こそ健闘していたものの、並み居る強敵たちを相手に失速した感があった。その後、価格を抑えた新グレードを追加するなど、バリエーションの整理と装備の見直しを実施。2020年9月には電子制御パーキングブレーキや最新版の安全支援装備(ADAS)の利便性が向上。商品力がアップした。

 ホンダN-BOXは、長らく覇権を握るリーダーカー。6年連続で販売首位を堅持している。先日、車名別の月間販売台数で23カ月連続首位はならなかった。これは半導体不足などによる生産側の事情が大きい。人気、実力ともトップモデルであることは間違いない。

 現行2ndモデルは2017年8月に登場。1stモデルとスタイリングは似ているが、内容は全面的に刷新された。これほど短期間でプラットフォームまで新しくするのは前代未聞だ。現行型はレーザー溶接技術を積極活用。エンジンも自然吸気にはi-VTEC、ターボには電動ウェイストゲートを導入するなど、Kカーとして望外の凝ったメカニズムの数々が与えられている。

 N-BOXの魅力は、極限まで広げた車内空間。低床パッケージと多彩なシートアレンジが生むユーティリティは抜群だ。ホンダ車の一員として走りのよさを追求した点も光る。価格はライバル比でやや高価だが、それが納得できる完成度と作り込みの持ち主である。

ホンダN-BOX 価格帯:144万8700〜225万2800円 全長×全幅×全高3395×1475×1790mm/室内長×幅×高2240×1350×1400mm WLTCモード燃費:20.2km/ℓ(カスタムL・コーディネートスタイル・FF)  N-BOXはラインアップは標準とスポーティ指向のカスタムの2シリーズ カスタムは片側9灯のLEDライト採用 ターンシグナルはシーケンシャル式 室内長は2240㎜ 2021年12月の改良でACCは渋滞追従機能付きの全車速対応型に進化 写真は改良前モデル
ホンダN-BOX 価格帯:144万8700〜225万2800円 全長×全幅×全高3395×1475×1790mm/室内長×幅×高2240×1350×1400mm WLTCモード燃費:20.2km/ℓ(カスタムL・コーディネートスタイル・FF) N-BOXはラインアップは標準とスポーティ指向のカスタムの2シリーズ カスタムは片側9灯のLEDライト採用 ターンシグナルはシーケンシャル式 室内長は2240㎜ 2021年12月の改良でACCは渋滞追従機能付きの全車速対応型に進化 写真は改良前モデル
ダイハツ・タント 価格帯:124万3000〜202万4000円 全長×全幅×全高3395×1475×1755mm/室内長×幅×高2180×1350×1370mm WLTCモード燃費:20.0km/ℓ(カスタムRS・FF) タントは助手席側センターピラーレスの大開口ミラクルオープンドア採用 前席ロングスライド機能と相まって利便性抜群 最新モデルはDNGAプラットフォームで軽量化と剛性強化を推進 ラインアップは写真のカスタムと標準の2シリーズ
ダイハツ・タント 価格帯:124万3000〜202万4000円 全長×全幅×全高3395×1475×1755mm/室内長×幅×高2180×1350×1370mm WLTCモード燃費:20.0km/ℓ(カスタムRS・FF) タントは助手席側センターピラーレスの大開口ミラクルオープンドア採用 前席ロングスライド機能と相まって利便性抜群 最新モデルはDNGAプラットフォームで軽量化と剛性強化を推進 ラインアップは写真のカスタムと標準の2シリーズ

質感のルークスとeKスペース。スペーシアは個性明快

三菱eKクロススペースT(FF) 価格:CVT  185万9000円 全長×全幅×全高3395×1475×1780mm/室内長×幅×高2200×1335×1400mm WLTCモード燃費:18.8km/ℓ(クロススペースT・FF) SUVテイストを盛り込んだeKクロスは個性的なダイナミックシールドマスクを採用 各部の作りは小型車感覚 特に内装の質感は高い シートはクッション性を重視
三菱eKクロススペースT(FF) 価格:CVT 185万9000円 全長×全幅×全高3395×1475×1780mm/室内長×幅×高2200×1335×1400mm WLTCモード燃費:18.8km/ℓ(クロススペースT・FF) SUVテイストを盛り込んだeKクロスは個性的なダイナミックシールドマスクを採用 各部の作りは小型車感覚 特に内装の質感は高い シートはクッション性を重視

 日産と三菱のジョイントベンチャー、NMKVの兄弟車もひと味違った雰囲気を放っている。ルークスは、日産お得意のハイウェイスターをメインに、特別感を重視したオーテックを設定。かたや三菱は、SUVテイストのクロススペースが個性的だ。

 魅力はインテリアの質感。登録車の水準まで引き上げられており、前席はベンチシートに加えてセパレートシートも選べる。両側スライドドアの開口幅は、クラストップレベルの650mm。ステップも工夫され乗降性は抜群によい。リアドアの両側にハンズフリー機構が設定されている点も特徴だ。
 室内は広々。320mmの後席スライドを備え、最後端にするとまるでリムジンのような空間が生まれる。Kカーではライバルに先駆けて同一車線運転支援技術を備えたADASや移動物検知機能を持つアラウンドモニターを導入した点にも注目したい。

 スズキのスペーシアは標準/カスタム/ギアの3シリーズ構成。安定した人気を誇っている。2021年12月にマイナーチェンジを実施し、完成度を高めた。特徴はシリーズごとに明確なキャラクターを与えた点。標準はフレンドリー、カスタムは存在感たっぷり。大きなグリルを備えたフロントマスクは、押し出し感が強い。ギアは丸型ヘッドライトやブラック仕上げの専用プロテクターを採用し、SUVテイストを訴求。独自の味わいがある。

 パワーユニットはマイルドハイブリッド仕様。走り出しや加速時にモーターがアシストする加速感は軽やか。おまけに最大で10秒間EVクリープ走行できることも特筆できる。
 軽量設計もポイントだ。基本骨格の刷新により室内空間の拡大や装備の充実を図りながらも、850kg~というクラス最軽量を達成した。

 室内空間はルーミーそのもの。室内高はクラストップ。荷室は27インチの自転車でも積み降ろししやすいようフロアを低く設定した。ステップ部分に切り欠きを入れる配慮も見逃せない。
 Kカーの主流、スーパーハイトワゴンは、どれも力作揃い。各メーカーがしのぎを削る、まさに激戦区である。

日産ルークス・ハイウェイスターX・プロパイロットエディション 価格:CVT 184万3600円 全長×全幅×全高3395×1475×1780mm/室内長×幅×高2200×1335×1400mm WLTCモード燃費:20.8km/ℓ(ハイウェイスターX・FF) ラインアップは標準/ハイウェイスターに加え質感にこだわったオーテックとアーバンクロムを用意 ルークスは同一車線運転支援技術を導入した日産自慢のプロパイロットを設定
日産ルークス・ハイウェイスターX・プロパイロットエディション 価格:CVT 184万3600円 全長×全幅×全高3395×1475×1780mm/室内長×幅×高2200×1335×1400mm WLTCモード燃費:20.8km/ℓ(ハイウェイスターX・FF) ラインアップは標準/ハイウェイスターに加え質感にこだわったオーテックとアーバンクロムを用意 ルークスは同一車線運転支援技術を導入した日産自慢のプロパイロットを設定
スズキ・スペーシア・ギア・ハイブリッドXZターボ(FF)※写真は2020年モデル 価格:CVT 180万2900円 全長×全幅×全高3395×1475×1800mm/室内長×幅×高2155×1345×1410mm WLTCモード燃費:19.8km/ℓ(ギアXZターボ・FF) スペーシアは標準/カスタム/ギアの3シリーズ ギアはSUVイメージのアクティブモデル パワーユニットは全車マイルドハイブリッド仕様
スズキ・スペーシア・ギア・ハイブリッドXZターボ(FF)※写真は2020年モデル 価格:CVT 180万2900円 全長×全幅×全高3395×1475×1800mm/室内長×幅×高2155×1345×1410mm WLTCモード燃費:19.8km/ℓ(ギアXZターボ・FF) スペーシアは標準/カスタム/ギアの3シリーズ ギアはSUVイメージのアクティブモデル パワーユニットは全車マイルドハイブリッド仕様
SNSでフォローする