豊田自動織機は東京オートサロン2022で山岳救助に特化したRAV4コンセプトモデルを披露

豊田自動織機が東京オートサロン2022の出展概要を発表。山岳救助にテーマを絞ったプロフェッショナルなRAV4の進化版コンセプトカー「5D ADVENTURE 2022」を公開

 トヨタグループの主要企業である豊田自動織機は2022年1月7日、2022年1月14日~16日に幕張メッセで開催される東京オートサロン2022において、RAV4のコンセプトモデル「RAV4“5D ADVENTURE 2022”」を出展すると発表した。

▲豊田自動織機は山岳救助に特化した進化版コンセプトモデル「RAV4“5D ADVENTURE 2022”」を出展
▲豊田自動織機は山岳救助に特化した進化版コンセプトモデル「RAV4“5D ADVENTURE 2022”」を出展

 豊田自動織機は、トヨタグループの一員として、長草工場でRAV4の生産を担当するとともに、企画・デザイン・設計などの開発にも参画している。RAV4に深い関わりのある同社は、東京オートサロン2020より、過酷な現場で活躍するプロフェッショナルな車両を参考にしたRAV4のコンセプトモデルを出展。昨年は山岳救助にテーマを絞り、有事の際に確実かつ安全に現場へ突入し、救助活動ができるプロ発想のクルマを目指したモデル「RAV4“5D ADVENTURE”」をオンラインにて公開したが、今年も同じテーマを継続し、内外装のアイテムを強化した「RAV4“5D ADVENTURE 2022”」を披露することとなった。

▲5Dは多方向からクルマにアクセスできるラダーやステップ、ルーフプラットフォームなど車外の空間も最大限利用する3D ACCESSに、救助で重要となる隊員同士の情報共有「意思疎通」と、現場と拠点(車両)で同じ災害状況を認識できる「空間リンク」の2Dimensionを加えたことを意味する
▲5Dは多方向からクルマにアクセスできるラダーやステップ、ルーフプラットフォームなど車外の空間も最大限利用する3D ACCESSに、救助で重要となる隊員同士の情報共有「意思疎通」と、現場と拠点(車両)で同じ災害状況を認識できる「空間リンク」の2Dimensionを加えたことを意味する

 RAV4“5D ADVENTURE 2022”の概要を見ていこう。
 まず、外装と足回りを山岳地帯の悪天候時の走行に耐え得る仕様にカスタマイズ。また、LiDAR(=Light detection and ranging。レーザー光を照射し、その反射光を測定することで対象物までの距離を測定する技術および装置)、カメラ、照明などの救助活動で必要な各種機能を装備した脱着可能なキューブユニット(クルマやドローンに装着して使用)を導入する。さらに、視界が確保できない悪天候時でも安全に最深部までの運転を補助するAR機能や、メーター/カーナビ/スマートフォン/ドローンの各デバイスがクルマや隊員同士と連携して情報共有が可能となるインターフェイスを組み込んだ。合わせて、機動性を重視して取り出しやすく収納力を強化したアウトサイドストレージを新たに追加。ほかにも、救助装置を素早く取り出すことが可能な拡張型積載アイテムのマキシマムベース、救助者を乗せたストレッチャーも積載可能としたシートアレンジなどを採用している。

▲LiDAR、カメラ、照明などの救助活動で必要な各種機能を装備した脱着可能なキューブユニットを設定。クルマやドローンに装着して使用する
▲LiDAR、カメラ、照明などの救助活動で必要な各種機能を装備した脱着可能なキューブユニットを設定。クルマやドローンに装着して使用する
▲視界が確保できない悪天候時でも安全に最深部までの運転を補助するAR機能を組み込む
▲視界が確保できない悪天候時でも安全に最深部までの運転を補助するAR機能を組み込む
▲救助装置を素早く取り出すことが可能な拡張型積載アイテムのマキシマムベースを採用
▲救助装置を素早く取り出すことが可能な拡張型積載アイテムのマキシマムベースを採用
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