芸術におけるAI使用のパイオニア集団「OBVIOUS」とコラボしたアルピーヌA110のアートカーが登場

アルピーヌが芸術とAIの間のインターフェースを探究する芸術家集団「OBVIOUS」とタッグを組んで、A110のアートカー「Sastruga(サストルガ)」を製作。「アートパリ2022」にて実車を披露

 仏アルピーヌは2022年4月8日(現地時間)、フランスの芸術家集団「OBVIOUS(オブビアス)」とコラボしたA110のアートカー「Sastruga(サストルガ)」を発表し、その実車を近現代アートのイベント「アートパリ2022」に出展した。

▲アルピーヌA110 Sastruga(サストルガ) AI(人工知能)を使って芸術を探求するAIエンジニアかつアーティスト集団のOBVIOUS(オブビアス)とアルピーヌがタッグを組んで製作した
▲アルピーヌA110 Sastruga(サストルガ) AI(人工知能)を使って芸術を探求するAIエンジニアかつアーティスト集団のOBVIOUS(オブビアス)とアルピーヌがタッグを組んで製作した

 OBVIOUSはAI(人工知能)を使って芸術を探求するAIエンジニアかつアーティストのパイオニア集団で、近年ではAIを駆使しで製作した絵画がオークションに出品され、高値で落札されて大きな注目を集めている。

▲アルピーヌのモータースポーツでの活躍の舞台となった数々のサーキットをAIに学習させ、そのイメージをアルピーヌの原点であるアルプスの自然のsastrugi phenomenon(サストルギ現象)に反映させて、A110のボディ表面に纏わせた
▲アルピーヌのモータースポーツでの活躍の舞台となった数々のサーキットをAIに学習させ、そのイメージをアルピーヌの原点であるアルプスの自然のsastrugi phenomenon(サストルギ現象)に反映させて、A110のボディ表面に纏わせた

 今回のアルピーヌとのコラボでは、昨年に大幅改良を実施したA110をベースに、アルピーヌの数々のモータースポーツでの活躍をリスペクトして、架空のレースを表現したデザインを具現化する。まず、ル・マンからポール・リカール、パドラルベス、ペスカーラ、モンジュイック、モンサント、マニークール、ロングビーチ、ロセイル、キャラミまで、A-arrowedブランドの歴史を刻んできたサーキットをモチーフに、ピットレーン、加速、ブレーキング、追い越しゾーンなどをAIに学習させ、さらに生成ネットワーク(Generator)と識別ネットワーク(Discriminator)で構成するアルゴリズムの「GAN(Generative adversarial network)」を使ってイメージを創出。そして、アルピーヌの原点であるアルプスの自然、すなわち風に侵食された雪が地面に幾何学的な起伏を残すときのsastrugi phenomenon(サストルギ現象)からインスピレーションを得たデザインをそのイメージに反映させ、A110のボディ表面に纏わせた。

▲リアセクションにはアーティストのシグネチャーであるアルゴリズムに使用した数式を貼付する
▲リアセクションにはアーティストのシグネチャーであるアルゴリズムに使用した数式を貼付する

 また、リアセクションにはALPINEとOBVIOUSの連名ロゴと、アーティストのシグネチャーであるアルゴリズムに使用した数式を貼付。このアートカーの素性を、後ろ姿で明確に表現している。

▲OBVIOUSの面々とアルピーヌA110 Sastrugaの記念ショット。同車は近現代アートのイベント「アートパリ2022」に出展された
▲OBVIOUSの面々とアルピーヌA110 Sastrugaの記念ショット。同車は近現代アートのイベント「アートパリ2022」に出展された
SNSでフォローする