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メルセデス・ベンツの小型ミニバン「Tクラス」が欧州デビュー

Writer:大貫直次郎 

メルセデス・ベンツが新しいプレミアムスモールバンの「Tクラス」を発表。発売は本年7月より開始予定

 独メルセデス・ベンツは2022年4月26日(現地時間)、新型プレミアムミニバンの「Tクラス(T Class)」を発表し、5月2日より受注を開始した。車両価格は2万9314ユーロ(約404万円)~に設定。発売は本年7月からを予定している。

▲メルセデス・ベンツT180 全長4498×全幅1859×全高1811(ルーフレール装着時1852)mm ホイールベース2716mm 車重6MT1556~1715/7DCT1607~1740kg 乗車定員5名 写真は最上級仕様のプログレシッブライン

 新型Tクラスは、ファミリー層やレジャー志向のユーザーに向けたプレミアムなスモールバンを標榜。プラットフォームはルノー日産アライアンスのCMF-CDをベースとし、ルノー・カングーや日産タウンスターの兄弟車、またメルセデス・ベンツの商用バンの2代目シタン(Citan)および乗用車版のシタン・ツアラーの上級バージョンに位置する。さらに、昨年9月に公開されたEVミニバン「コンセプトEQT」の市販版と基本骨格を共用する内燃機関モデルというキャラクターも有している。

▲メルセデス・ベンツT180d 全長4498×全幅1859×全高1811(ルーフレール装着時1852)mm ホイールベース2716mm 車重6MT1638~1797/7DCT1678~1822kg 乗車定員5名 写真はスタイルライン

 メルセデスはTクラスの特徴を、「スポーティでエモーショナルなデザインや、広くて多様なアレンジが可能なインテリア、実用性に優れるスライドドア、そしてメルセデスならではの快適性やコネクティビティ、高品質、安全性を備えた、新しいプレミアムスモールバン」と紹介する。

▲左右スライド開閉式リアドアを採用。開口部は幅614×高さ1059mmを確保

 エクステリアは、角を丸めたスタイリッシュなスクエアフォルムを基調に、クロームメッキを施した3本の横バーと大型のスリーポインテッドスターを配したフロントグリル、上部に2列のLEDデイタイムランニングライトを配したシャープな造形のLEDヘッドランプ、ボディ同色の前後バンパー/サイドミラーハウジング/ドアハンドル、がっしりとした形状のアルミニウム製ルーフレール、幅614×高さ1059mmの開口部を確保した左右スライド開閉式リアドア、ルーフを後端部まで伸ばして垂直形状としたリアゲート(上ヒンジ式と左右ヒンジ式=観音開きを設定)などを採用して、メルセデスらしいプレミアムなミニバンルックを演出。また、ダイナミックかつスポーティなアイテムを満載したスタイル(Style)ラインや、エレガントでラグジュアリーな雰囲気を増幅させるプログレッシブ(PROGRESSIVE)ラインを用意する。ボディサイズは全長4498×全幅1859×全高1811(ルーフレール装着時1852)mm、ホイールベース2716mmに設定した。

▲上部に2列のLEDデイタイムランニングライトを配したシャープな造形のLEDヘッドランプを装備
▲ルーフを後端部まで伸ばして垂直形状としたリアゲートを採用。開閉は上ヒンジ式(写真)と左右ヒンジ式=観音開きを設定
▲がっしりとした形状のアルミニウム製ルーフレールを用意

 キャビン空間は5名乗車の2列式シートで構成。シート表皮はブラックの人工皮革ARTICOやNEOTEXなどを採用し、後席には分割可倒機構を内蔵する。一方、コクピットはシフトレバーをインパネセンター部に配したり、多様な操作が手元でできるマルチファンクション3本スポークステアリングを装備したりするなど、使い勝手や操作性を最大限に重視。また、機能面ではMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)および7インチインフォテインメントディスプレイや5.5インチカラーディスプレイ付きメータークラスター、Mercedes me connect、アンビエントライト(最大8色)などを採用する。オプションでドアトリムやセンター部などにカラーパネルを装着することも可能だ。ミニバンらしく収納スペースも豊富に設け、さらに前席シートバック背面には格納式のテーブルを装備。ラゲッジ容量は後席使用時で520リットル、後席格納時で2127リットルを確保している。

▲多様な操作が手元でできるマルチファンクション3本スポークステアリングを装着。センター上部には7インチインフォテインメントディスプレイを配備
▲5.5インチカラーディスプレイ付きメータークラスターを採用
▲ドアトリムやセンター部などにカラーパネルを装着することが可能。写真はマットリモナイトイエローのパネル
▲室内は5名乗車の2列式シートで構成。写真のシート表皮はブラックの人工皮革ARTICO
▲3名分のヘッドレストを配したリアシート。シートバックは3:1または3:2での分割格納が可能
▲後席シートバックを倒すとラゲッジからつながるフラットなフロアが現れる。ラゲッジ容量は後席使用時で520リットル、後席格納時で2127リットルを確保

 パワーユニットに関しては、1332cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(M200)と、1461cc直列4気筒OHC直噴ディーゼルターボエンジン(OM608)の2機種を設定。ガソリンエンジン仕様で最高出力102hp/最大トルク200Nmを発生するモデルが「T160」、同131hp/240Nmを発生するモデルが「T180」、ディーゼルエンジン仕様で同95hp/260Nmを発生するモデルが「T160d」、同116hp/270Nmを発生するモデルが「T180d」を名乗る。トランスミッションには6速MTと7速DCTを設定。燃費対策として、全ユニットにECOスタート/ストップ機能を組み込んだ。一方、シャシーは前マクファーソンストラット式/後トーションビーム式で構成。制動機構には前後ベンチレーテッドディスクブレーキおよびABS/ESPを採用し、シューズには6J×16ホイール+205/60 R16 96Hタイヤを標準で、17インチ仕様をオプションで用意している。

▲パワーユニットには1332cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(写真)と1461cc直列4気筒OHC直噴ディーゼルターボエンジンの2機種を設定

 先進安全運転支援システムの充実ぶりもTクラスの訴求点。具体的には、アテンションアシストやクロスウィンドアシスト、アクティブブレーキアシスト、アクティブレーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシスト、スピードリミットアシストなどを装備する。また、アクティブディスタンスアシストDISTRONICやアクティブステアリングアシストなどで構成するドライビングアシスタンスパッケージも設定した。

▲先進安全運転支援システムとしてクロスウィンドアシストやアクティブブレーキアシスト、アクティブレーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシストなどを装備する

 なお、メルセデスはロングホイールベース仕様の7名乗車3列式シートモデルを後日、追加設定すると予告。また、電気自動車バージョンの「EQT」も年内に発表する予定だ。日本市場へのTクラスの導入については、現在のところ正式なアナウンスはない。

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