アバルトの高性能車の証「695」の車名を冠した特別限定車が登場

アバルト595 Competizioneをベースに、数々の専用装備を組み込んでスポーツ性を高めた特別仕様車「アバルト695 esseesse」が日本上陸。販売台数は400台限定

 Stellantis(ステランティス)ジャパンは2022年5月17日、アバルトの特別仕様車「695 esseesse(エッセエッセ)」をラインアップし、5月28日より発売すると発表した。車両価格は470万円で、販売台数は世界限定1390台のうちの400台の設定だ。

▲アバルト695 esseesse 価格:5MT470万円 全長3660×全幅1625×全高1505mm ホイールベース2300mm 車重1120kg 乗車定員4名 写真のボディカラーはNero Scorpione(ブラック)。右ハンドルと左ハンドルを設定し、それぞれ100台ずつを限定販売
▲アバルト695 esseesse 価格:5MT470万円 全長3660×全幅1625×全高1505mm ホイールベース2300mm 車重1120kg 乗車定員4名 写真のボディカラーはNero Scorpione(ブラック)。右ハンドルと左ハンドルを設定し、それぞれ100台ずつを限定販売

 695 esseesseは、往年のアバルトが1964年に送り出した「695 SS」をオマージュして製作される。695 SSは当時のツーリングカー選手権の700cc以下クラスに参戦するために、既存の595をベースにエンジン排気量を594ccから689.548ccにまで引き上げ、さらに過激なチューンを施した高性能バージョン。SSはスーパースポーツを意味し、イタリア語で“エッセエッセ”と発音する。この発音を文字で示した新設定の695 esseesseは、1368cc直列4気筒DOHC16Vインタークーラー付ターボエンジン(最高出力180ps/5500rpm、最大トルク250Nm/3000rpm)+5速MTを搭載する通常モデルの「595 Competizione(コンペティツィオーネ)」をベースに、前述の695 SSにヒントを得ながら、現代風のアレンジを施したことが特徴だ。

▲695 esseesse(写真・右)は往年のアバルトが1964 年に送り出した695 SS(同・左)をオマージュして製作される
▲695 esseesse(写真・右)は往年のアバルトが1964 年に送り出した695 SS(同・左)をオマージュして製作される

 まずエクステリアでは、専用フロントバンパー/ホワイト仕上げリップスポイラー(インタークーラー冷却用エアインテーク付)やディフューザー一体型リアバンパー/ホワイト仕上げインサート、ホワイト仕上げヒーテッド電動ドアミラー、695エンブレム(サイド)/695 esseesseエンブレム(リア)、ABARTHサイドストライプ(ホワイト)、アジャスタブルリアスポイラーを特別装備。足もとには17インチ12スポークアルミホイール(ホワイト仕上げ)+205/40R17タイヤを装着する。また、フロントセクションの軽量化を狙ってアルミ製ボンネットを、排気効率の向上を狙ってハイパフォーマンスエキゾーストシステム“AKRAPOVIC”を採用した。

▲フロントセクションの軽量化を狙ってアルミ製ボンネットを採用する
▲フロントセクションの軽量化を狙ってアルミ製ボンネットを採用する
▲角度調整が可能なアジャスタブルリアスポイラーを装備
▲角度調整が可能なアジャスタブルリアスポイラーを装備
▲リアに695 esseesseエンブレムを貼付
▲リアに695 esseesseエンブレムを貼付
▲17インチ12スポークアルミホイール(ホワイト仕上げ)+205/40R17タイヤを装着
▲17インチ12スポークアルミホイール(ホワイト仕上げ)+205/40R17タイヤを装着
▲ハイパフォーマンスエキゾーストシステム“AKRAPOVIC”を特別装備
▲ハイパフォーマンスエキゾーストシステム“AKRAPOVIC”を特別装備

 ボディカラーは695 SSを彷彿とさせるソリッドのGrigio Campovolo(グレー)とメタリックのNero Scorpione(ブラック)を設定。それぞれに右ハンドルと左ハンドルを設定し、販売台数は各100台ずつとしている。

▲695 SSを彷彿とさせるソリッドのボディカラーのGrigio Campovolo(グレー)を用意。右ハンドルと左ハンドルを設定し、それぞれ100台ずつを限定販売
▲695 SSを彷彿とさせるソリッドのボディカラーのGrigio Campovolo(グレー)を用意。右ハンドルと左ハンドルを設定し、それぞれ100台ずつを限定販売

 インテリアに関しては、内装色をブラック基調でアレンジしたうえで、695 esseesseロゴ入りアルカンターラダッシュボードやカーボン調シフトノブ、695 esseesseロゴ入りフロアマット、695 esseesseロゴ入りトノカバーを特別装備。前席にはテクノレザー/ファブリック表皮の695 esseesseロゴ入りSabelt(サベルト)製スポーツシートや専用レッドシートベルト、ホワイト仕上げバックシェルを採用した。

▲内装色はブラック基調でアレンジ。スポーツレザー/アルカンターラステアリングホイールを装着
▲内装色はブラック基調でアレンジ。スポーツレザー/アルカンターラステアリングホイールを装着
▲695 esseesseロゴ入りアルカンターラダッシュボードを特別装備
▲695 esseesseロゴ入りアルカンターラダッシュボードを特別装備
▲5速MTのシフトノブにはカーボン調を採用
▲5速MTのシフトノブにはカーボン調を採用
▲695 esseesseロゴ入りのフロアマットとトノカバーを特別装備
▲695 esseesseロゴ入りのフロアマットとトノカバーを特別装備
▲テクノレザー/ファブリック表皮の695 esseesseロゴ入りSabelt製スポーツシートを装着
▲テクノレザー/ファブリック表皮の695 esseesseロゴ入りSabelt製スポーツシートを装着

 機構面ではベース車と同様、懸架機構にKONI製FSD(Frequency Selective Damping)ショックアブソーバーとハイパフォーマンスコイルスプリングを組み込んだうえで、駆動系にはTTC[トルクトランスファーコントロール](電子制御式ディファレンシャルロック)を、制動系にはブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリパー(レッド仕上げブレーキキャリパー)を装備。また、パワーユニットにはBMC製ハイパフォーマンスエアクリーナーを組み込んでいる。

▲パワーユニットにはベース車と同ユニットの1368cc直列4気筒DOHC16Vインタークーラー付ターボエンジン(180ps/250Nm)を搭載。BMC製ハイパフォーマンスエアクリーナーを装備する
▲パワーユニットにはベース車と同ユニットの1368cc直列4気筒DOHC16Vインタークーラー付ターボエンジン(180ps/250Nm)を搭載。BMC製ハイパフォーマンスエアクリーナーを装備する
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