新型レンジローバー スポーツが日本での予約受注を開始

ランドローバーが第3世代となる新型レンジローバー スポーツの日本における予約受注をスタート。160台限定モデルの「ローンチエディション」も設定

 ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2022年5月25日、次世代型ラグジュアリー・パフォーマンスSUVの新型レンジローバー スポーツの予約受注を開始した。合わせて、新型レンジローバー スポーツの日本発売を記念した160台限定の特別仕様車「ローンチエディション(LAUNCH EDITION)」を設定し、本年5月25日から6月30日まで注文を受け付け、予定台数を上回る申し込みがあった場合は抽選で販売すると発表した。

▲レンジローバー スポーツ・ダイナミックHSE 価格:8SAT1364万円 全長4946×全幅2209(ドアミラー含む)×全高1820mm ホイールベース2997mm 乗車定員5名 写真のボディカラーはグロスフィニッシュのアイガーグレイ
▲レンジローバー スポーツ・ダイナミックHSE 価格:8SAT1364万円 全長4946×全幅2209(ドアミラー含む)×全高1820mm ホイールベース2997mm 乗車定員5名 写真のボディカラーはグロスフィニッシュのアイガーグレイ

車種展開は以下の通り
■通常モデル
レンジローバー スポーツS:1068万円
レンジローバー スポーツ・ダイナミックS:1119万円
レンジローバー スポーツ・ダイナミックSE:1261万円
レンジローバー スポーツ・ダイナミックHSE:1364万円
レンジローバー スポーツ・オートバイオグラフィ:1526万円
■特別仕様車レンジローバー スポーツ・ローンチエディション
ボディカラー:フィレンツェレッド:1708万6000円(販売台数40台)
ボディカラー:ジオラグリーン:1708万6000円(販売台数40台)
ボディカラー:ヴァレジネブルー:1708万6000円(販売台数40台)
ボディカラー:サントリーニブラック:1708万6000円(販売台数40台)

▲レンジローバー スポーツS 価格:8SAT1068万円 写真のボディカラーはヴァレジネブルー
▲レンジローバー スポーツS 価格:8SAT1068万円 写真のボディカラーはヴァレジネブルー

 レンジローバー・ファミリーの中で最もダイナミックなモデルと称されるレンジローバー スポーツの全面改良は、2013年4月以来、9年ぶりのことで、新型は第3世代に位置する。基本骨格には2021年10月に登場した5代目レンジローバーに続いて、ランドローバーの新しいアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用。MLA-Flexは内燃機関やハイブリッドのほか、BEVにも対応しており、ジャガー・ランドローバーは2024年にはレンジローバー スポーツにBEVモデルを設定すると予告している。

▲レンジローバー スポーツ・オートバイオグラフィ 価格:8SAT1526万円 写真のボディカラーはサテンフィニッシュのアイガーグレイ
▲レンジローバー スポーツ・オートバイオグラフィ 価格:8SAT1526万円 写真のボディカラーはサテンフィニッシュのアイガーグレイ

 エクステリアに関しては、筋肉質なスタンスと張りのあるサーフェイス、パワフルで俊敏というレンジローバー スポーツのDNAを、余計なものを削ぎ落とすデザインアプローチでさらに昇華させたことが特徴。具体的には、フラッシュサーフェス化を進めた段差の少ないボディ面やグリーンハウス、短い前後のオーバーハング、シャープな造形のLEDヘッドライトとグリル、彫りの深いロアバンパー、新アレンジのサイドベント、切れ面のないリアコンビネーションとガーニッシュ、そして多彩なフィニッシュを選べる最大23インチのアロイホイールのデザインなどが目を引く。エアロダイナミクスも重視し、切れ目のないフラッシュサーフェスウィンドウやフラッシュドアハンドル、目立たないようにしたウエストレールフィニッシャー、レーザー溶接ルーフなどにより空気抵抗係数(Cd値)は0.29を実現した。また、ヘッドライトには130万個のデジタルマイクロミラーデバイスで構成するシグネチャーDRL&イメージプロジェクション付デジタルLEDヘッドライトを設定。新設定グレードのダイナミックには、専用のバンパーデザインとロアフィニッシュをはじめ、サテングレイのアロイホイール、サテンコッパーのアクセント(ボンネット、サイド)、マットグラファイトアトラス(フロントグリル、レタリング)などを採用する。
 ボディサイズは全長4946×全幅2209(ドアミラー含む)×全高1820mm、ホイールベース2997mmと、従来モデルよりやや大きいディメンションに設定。ボディカラーはフジホワイト、サントリーニブラック、フィレンツェレッド、ボラスコグレイ、アイガーグレイ、ポルトフィーノブルー、ランタオブロンズ、ギオラグリーン、ヴァレジネブルー、オストゥーニパールホワイト、カルパチアングレイ、シャラントグレイ、ブリティッシュレーシンググリーン、リグリアンブラック、フラックスシルバー、エーテルフロストシルバー、ベロシティブルー、コンステレーションブルー、イオニアンシルバー、サンセットゴールド、アメジストグレイパープル、ペトロリックスブルー、トルマリンブラウン、サンギネロオレンジ、サンライズカッパー、アイシーホワイトのほか、SV BESPOKEサンプル照合カラー、リキッドバーミリオンレッドラッピング、リキッドヴァレジネブルーラッピングをラインアップした。

▲切れ目のないコンビネーションランプとガーニッシュがリアの輪郭を際立たせる。コンビネーションランプ内にはアニメーションターンランプを配備
▲切れ目のないコンビネーションランプとガーニッシュがリアの輪郭を際立たせる。コンビネーションランプ内にはアニメーションターンランプを配備
▲最大500m先まで照射することが可能なシグネチャーDRL&イメージプロジェクション付デジタルLEDヘッドライトを採用
▲最大500m先まで照射することが可能なシグネチャーDRL&イメージプロジェクション付デジタルLEDヘッドライトを採用
▲多彩なフィニッシュを選べる最大23インチのアロイホイールを設定
▲多彩なフィニッシュを選べる最大23インチのアロイホイールを設定

 内包するインテリアは、ランドローバーの伝統であるコマンドドライビングポジションを踏襲しながら、最新の感覚で洗練性と躍動感を表現したことがトピック。アクセントとして、ノーブルやムーンライトのクロームパーツも組み込む。シート表皮にはサステナビリティにも配慮したウルトラファブリックス(Ultrafabrics)のほか、上質な触感のグレインレザーやウィンザーレザー、セミアニリンレザーを用意した。
 機能装備も進化する。インパネセンター部にはハプティックフィードバック(触感)機能付きの13.1インチフローティング式フルHDタッチスクリーンを配置。合わせて、Amazon Alexaに対応する最新のインフォテインメントシステムのPivi Proを装備する。さらに、13.7インチのインタラクティブドライバーディスプレイ、ヘッドレスト内蔵スピーカー4個を含む29個のスピーカーを組み込んだMERIDIANシグネチャーサウンドシステム、各ホイールアーチの内側に取り付けたマイクが騒音を検出してデジタルプロセッサーが騒音と逆位相の信号を生成する第3世代のアクティブノイズキャンセレーション、PM2.5フィルターやナノイーXなどイオン化テクノロジーを用いた最新クライメートシステムの空気清浄システムプロ、乗員の気分に合わせて30色から選択できるプレミアムキャビンライティングなどを採用し、室内の快適性を大きく向上させた。

▲インテリアは最新の感覚で洗練性と躍動感を表現。13.7インチのインタラクティブドライバーディスプレイを装備する。日本導入モデルのハンドル位置は右
▲インテリアは最新の感覚で洗練性と躍動感を表現。13.7インチのインタラクティブドライバーディスプレイを装備する。日本導入モデルのハンドル位置は右
▲インパネセンター部にはハプティックフィードバック機能付きの13.1インチフローティング式タッチスクリーンを配備
▲インパネセンター部にはハプティックフィードバック機能付きの13.1インチフローティング式タッチスクリーンを配備
▲シート表皮にはサステナビリティにも配慮したウルトラファブリックスのほか、上質な触感のグレインレザーやウィンザーレザー、セミアニリンレザーを用意
▲シート表皮にはサステナビリティにも配慮したウルトラファブリックスのほか、上質な触感のグレインレザーやウィンザーレザー、セミアニリンレザーを用意
▲室内の騒音を低減する第3世代のアクティブノイズキャンセレーションを設定
▲室内の騒音を低減する第3世代のアクティブノイズキャンセレーションを設定

 パワーユニットについては、本国では“INGENIUM”3リットル直列6気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン+電動モーター+リチウムイオン電池で構成するPHEVのP440eとP510e、48Vマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用した3リッター直列6気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジンのP400、4.4リットルV型8気筒DOHC直噴ガソリンツインスクロールターボエンジンのP530、3リットル直列6気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジンのD250とD300を用意するが、このうちのD300をまず通常モデルとして導入する。MHEVを採用した2997cc直列6気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジンは、最高出力300ps/4000rpm、最大トルク650Nm/1500~2500rpmを発生。トランスミッションには電子制御式8速ATを組み合わせ、駆動機構には最新のインテリジェントオールホイールドライブ(iAWD)を採用して、オンロードとオフロードを問わず、ダイナミックな走行性能を確保する。また、スイッチャブルボリュームエアスプリングを組み込んだダイナミックエアサスペンションや4輪操舵機構のオールホイールステアリング(AWS)、48V駆動の電子制御アクティブロールコントロールシステム、ブレーキバイワイヤ技術を採用したアクティブブレーキクーリングテクノロジー、高度なオールテレインテクノロジーであるテレインレスポンス2、ツインバルブモノチューブダンパーを配したアダプティブダイナミクス2システム、トルクベクタリングバイブレーキング付きの電子制御アクティブディファレンシャルなどの最新機構を設定した。

▲基本骨格にはランドローバーの新しいアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用
▲基本骨格にはランドローバーの新しいアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用
▲日本にはまず48Vマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用した2997cc直列6気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジン搭載車を導入。最高出力は300ps/4000rpm、最大トルクは650Nm/1500~2500rpmを発生する
▲日本にはまず48Vマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用した2997cc直列6気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジン搭載車を導入。最高出力は300ps/4000rpm、最大トルクは650Nm/1500~2500rpmを発生する

 特別仕様車のローンチエディションに話を移そう。
 パワーユニットには、通常モデルでは未設定のP400を搭載。48Vマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用した2996cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジンは、最高出力400ps/5500~6500rpm、最大トルク550Nm/2000~5000rpmを発生する。トランスミッションには電子制御式8速ATを組み合わせた。

▲新型レンジローバー スポーツの日本発売を記念した特別仕様車のローンチエディション。車両価格は1708万6000円。パワーユニットには48Vマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用した2996cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(400ps/550Nm)を搭載する。写真のボディカラーはフィレンツェレッドで、販売台数は40台限定
▲新型レンジローバー スポーツの日本発売を記念した特別仕様車のローンチエディション。車両価格は1708万6000円。パワーユニットには48Vマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用した2996cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(400ps/550Nm)を搭載する。写真のボディカラーはフィレンツェレッドで、販売台数は40台限定

 外装については、ブラックエクステリアパックやグロスブラックフィニッシュの23 インチ“スタイル5135”アロイホイールを標準装備。ボディカラーはフィレンツェレッド、ジオラグリーン、ヴァレジネブルー、サントリーニブラックの4タイプを設定した。

▲ジオラグリーンのボディカラー。販売台数は40台限定
▲ジオラグリーンのボディカラー。販売台数は40台限定
▲ヴァレジネブルーのボディカラー。販売台数は40台限定
▲ヴァレジネブルーのボディカラー。販売台数は40台限定
▲サントリーニブラックのボディカラー。販売台数は40台限定
▲サントリーニブラックのボディカラー。販売台数は40台限定

 内装に関しては、フィレンツェレッドとジオラグリーンにライトクラウド/エボニー、ヴァレジネブルーとサントリーニブラックにエボニー/エボニーのインテリアカラーを採用。また、機能装備としてフロントセンターコンソール急速クーラーボックスや空気清浄システムプロ、Wi-Fi接続(データプラン付)、オンラインパック(データプラン付)を、先進安全運転支援システムとしてアダプティブオフロードクルーズコントロールを標準で組み込んでいる。

▲フィレンツェレッドとジオラグリーンのボディカラーにはライトクラウド/エボニーの内装色を採用。日本導入モデルのハンドル位置は右
▲フィレンツェレッドとジオラグリーンのボディカラーにはライトクラウド/エボニーの内装色を採用。日本導入モデルのハンドル位置は右
▲ヴァレジネブルーとサントリーニブラックのボディカラーにはエボニー/エボニーの内装色を採用
▲ヴァレジネブルーとサントリーニブラックのボディカラーにはエボニー/エボニーの内装色を採用
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