ゴリラ・シリーズの最新モデル、特徴は詳細地図

決まり.jpgゴリラCN-G1400VD(SSDポータブルカーナビゲーション/7V型)
●1400シリーズは2020年モデルのゴリラ・シリーズの最上位機種 ゼンリンの全国市街地図1741都市を100%収録 地図の全面更新は購入後3年間で1回だけ対応 地図の部分更新は2023年7月まで2カ月に1回データが受け取れる 2020年6月発売予定

 2020年は本来、オリンピック&パラリンピックイヤー。パナソニックは東京2020大会の公式パートナーになっている。加えて今年はポータブルナビ、ゴリラ・シリーズを発売して25年目の節目。メモリアルイヤーに発表されたモデルは、ゴリラ史上最強の1台だ。

 最強と紹介したが、製品の外観は、2019年モデルとまったく同じ。画面下に書かれたCN-G1400VDのレタリングだけが、新型モデルを感じさせる。

 ところが、スイッチを入れて地図を詳細表示にすると違いは一目瞭然。細かく詳しく、そして見やすくなった。

 市街地図は全国を100%カバー。一例としてボクの実家に近い秋田県藤里町の地図を昨年モデルと比較してみた(左の写真)。25mスケールの地図を見比べると2019年モデルはスカスカで少々寂しい印象。ところが、2020年モデルは家形まで書き込まれていて、街中であることがわかる。文字情報も充実し、自車位置がより正確にわかりやすくなっている。

藤里町_NU25m_20.jpg

藤里町_NU25m_19.jpg▲写真上が2020年モデルの25mスケール地図 写真下は2019年モデルの25mスケール地図 同じ場所で比較すると地図の詳細な表現が際立つ 2020年モデルはゼンリンが提供する日本全国の1741都市の市街地図を100%収録(2019年モデルは1295都市) 家屋や道路/河川の形状までリアルに表現されているので安心ドライブに役立つ

 案内も見やすくわかりやすく安心感がある。方面看板表示はピクト表示も再現。進む方向は黄色で表示しわかりやすいし、高速道路のナンバリングも表示しているので、日本語が苦手な外国人にも優しい。オリンピックで日本を訪れるインバウンド需要にも対応した国際派モデルといえる。

方面看板ピクト_4c.jpg▲方面看板内に空港や公園などの案内にピクト(絵文字)が付いて施設が直感的に理解できるように改良が進んだ

 VICSワイドを活用したスイテルート案内もうれしい。ビーコンや通信機器等を増設しなくてもFM多重放送のプローブ情報を受信して最適なルートを自動的に案内してくれる。再探索時には新旧ルートを同時に表示して比較することも可能。それを見て、どちらかのルートを選べばいい。

 試乗時は道路が空いていたのでスイテルート案内を活用するチャンスはなかったが、渋滞を察知したら、すかさず回避ルートを探してくれる機能は便利だ。

G1100側面_新旧ルート比較_4c.jpg

P5_渋滞考慮レベル設定_4c.jpg▲VICSワイドの情報を活用して最適なルートを自動的にガイドしてくれる 左の地図は黄色のルートが渋滞を考慮した新ルート 渋滞回避のレベルは3段階に

 このプローブ情報を活用した新サービスは今年の4月から9月(予定)にかけて関東の1都6県で実証実験が始まったばかり。プローブ情報を活用できる対象道路が全体の約30%から70%に拡大され、より精度の高い渋滞回避が期待できる。

 測位性能は高い。新品を装着した直後は少し不安定な面もあったが、ほんの数百m走っただけで、進んでいる道をトレースして道から外れない。トリプル衛星受信と高精度Gジャイロの効果だ。

 安全・安心運転サポートのアイコン表示やリアル3D交差点拡大図は、表示が大きくデザイン的にも見やすい。

G540_4面_ADAS_4c.jpg

p2画面_事故多発_4c.jpg▲安全・安心運転サポート機能は充実 高速道路のSA/PAでの逆走を検知すると音声と画面で警告を発する

 全国の詳細市街地図(3年間で1回の無料更新付き)と見やすく改良された表示、わかりやすく丁寧な案内、スイテルート案内を装備したうえ、リアビューカメラの増設も可能な最新のゴリラは、最強の名にふさわしいポータブルナビである。

G1400_3面_リヤビューカメラ.jpg▲オプションのリアカメラを購入すると後方確認が容易になる

SNSでフォローする